約 518,143 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2310.html
森から群れが消えた日(後編) 34KB 虐待-普通 駆除 kujyo 【前編からの続き】 『森から群れが消えた日(後編)』 D.O ここは、とある山のふもとにある、森に囲まれた小さな農村・・・から少し離れた森の中。 里からゆっくりのあんよで、森の中を丸一日ほと入ったところに、 それなりに歴史を重ねたゆっくりの群れがあった。 長はもう30歳以上にもなる偉大なドス。 背の高さも3mを越え、他のドス達からも一目置かれる存在だ。 群れの幹部達も、みんな数代にわたってドスを補佐してきた、尊敬を集めるゆっくり達である。 これまで何度か危機を味わっては来たものの、その知恵と、勇気と、ドスパークによって乗り越えてきた。 「むきゅぅ・・・さいきん、またごはんさんがとれなくなってきたわ。」 「わからないよー。せっかくあたらしいどすが、べつのむれをつくってでていったのにー。」 「そうね、むれのにんずうがへったのに、またごはんさんがたりないなんて・・・とかいてきじゃないわ。」 この群れでは近年、計画的なすっきりによって一年ごとにゆっくり頭数を倍増、 さらにまりさ優遇政策によって、一年に3~4匹のドスまりさを育成していた。 増えた若いゆっくり達を、若いドスまりさに率いさせて、『かいったく』に出す。 あとは今のゆっくりプレイスから程よく離れた、新たなゆっくりプレイスを見つけるまで旅を続け、 そこに入植したのち、相互に交流を行っていく。 そうした計画的な領地拡大によって、初代ドスまりさをトップ、60匹のドスまりさを中心戦力としたゆっくりコミュニティは、 現在では構成頭数5万匹を軽く超え、その勢力圏は人間さんの村をグルっと囲むほどにまで拡大したのであった。 ともあれ、そんな風に群れの頭数調整を進めながらも食糧難になるということは、 このゆっくりプレイスの草花や虫の数の、回復力自体が低下してきている事を示す。 満足するまで際限なく食っては、後先考えずに食料を取りまくるのがゆっくりだから、当然と言えば当然なのだが。 と、言うことは、ゆっくりの能力でどうこう出来る範囲を超えてしまっている訳であり、 解決策はもはや一つしかない。 「ゆっ!ドスは人間さんから『のうっぜい』してもらってくるよ!」 『納税』・・・早い話が、 人間さんにはお野菜の生えるゆっくりプレイスを貸してあげてるんだから、 できたお野菜さんは、ゆっくりにちょうだいね! でもかわいそうだから、人間さんが食べる分だけは残してあげるよ、ドスは優しいね! であった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「なんじゃい、はぁ。またお前さんかね。」 「ドスの群れが、ゆっくりしたご飯さんが足りなくて困ってるんだよ! 人間さんは、いつも通りお野菜さんを持ってきてね!いっぱいでいいよ!」 ドスの交渉窓口は代々、村長が行うと決められていた。 だが、今回の村長はドスより背が低いチビッ子のジジイのクセに、従順さに欠ける所があった。 今回も同様で、ここまでは過去10年以上続けられてきた受け答えであるのに、 ドスが考えているほどのお野菜さんがのうっぜいされる事はまず無い。 と言うのも・・・ 「いや、この間も別の若いドスが来ての。野菜をたーっぷり持って行きおったわ。 わしらも相手がお前さん達だけならいいがの。ドスが来るたんびに野菜やっとったら、 もうわしらの食べる分も無くなってしまいよるんじゃよ。」 「ゆぅぅ。本当なの?」 「嘘なんぞつかんよ。ほれ、あっちの森に住んどるドスの群れじゃわ。」 「ゆぅぅぅ~。しょうがないね。じゃあ、これだけで許してあげるよ。ゆっくりしていってね!!」 「ほいほい。ゆっくりゆっくり。」 と、まあこんな感じなのだ。 「ゆぅ~。お野菜さんが足りないよ。 人間さんをもっとすっきりーさせるか、どこかで捕まえて来ないといけないよぉ。」 ドスはある意味では賢く、お野菜を作れるのは人間さんだけであることを理解していた。 ゆっくりプレイスを貸し与え、森の危険から守ってあげる代わりに、お野菜を上納してもらう。 ただし人間さん自身が、お野菜しか食べられないことも理解しているので、搾取しすぎないように。 言ってみれば働きアリとクロシジミの幼虫の関係、養蜂業者とミツバチの関係。 ギブ&テイクの関係ということだ。 しかし、結局のところ、ゆっくりにしては賢明なドスまりさでも気づけていなかったのである。 新ドスによる開拓に適した土地は、この周辺地域にほとんど残っていないことを。 森の恵みを食いつくさないように、群れを分散させるなどの努力をしていても、 目に付けば種も卵も幼虫も、手加減無しに乱獲するゆっくり達の害によって、徐々に虫や草花が減っていることを。 そしてもうひとつ。 ドスがやってくる少し前までは、この村ではゆっくりによる畑荒らしを防ぐため、 村にゆっくりが下りてくるたびに、森の群れを駆除していた。 しかし、山に入るだけでも重労働、しかも何の収穫も産まない作業に頭を抱えた村人たちは、 ドスが山にやってきたことをきっかけに、一時しのぎの対策を思いついたのだ。 それは、 非常に不愉快ながら、年貢として収穫物の一部をゆっくりに渡すこと。 ゆっくりが農家に特に目の敵にされていた理由は、単に畑に侵入して作物を荒らす、 と言う程度では済まない問題を抱えていたからであった。 その問題とは、畑の荒らし方、そして、被害の大きさである。 ゆっくりは、手も足も無く、背も低い。だから、 大根ならば地上に出ている部分、 トマトやナスは茎の根っこあたり、 白菜などは外側の柔らかい部分だけ、 実にもったいない食べ方をするのである。 しかも、ちょっと味見程度に食われるならまだしも、 美味しいごはんが、しかも周囲一面にある、と見たら際限なく食い続けることができるのがゆっくりである。 腹いっぱい食ってはうんうんをひり出し、腹をすっきりさせてからまた食い始めるのだ。 結果残るのは、あたり一面売り物にならない程度に食い荒らされた畑。 地面から上の部分だけキレイに食べ尽くされた大根が並ぶ、変わり果てた大根畑を見たときの、 泣きたいを遥かに通り越した気持ちは、誰もが二度と味わいたくないものだったのである。 どんな屈辱と引き換えにしても。 そんな訳で、屈辱を噛み殺しながら収穫の一部をドスに渡して、 他の収穫物の安全を保証してもらう方が、計算できる損失なだけマシだったのだ。 当然、自分達が食うに困るような量を差し出すことは無いのだが。 だが、ゆっくり如きにやられっぱなしである事を、いつまでも放っておく人間など居ない。 計画は、間もなく最終段階に入ろうとしていたのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆっくりしていってね!」 「ん?ああ、ゆっくりしていってね。」 「おにーさん、ありすのおうちで、なにしてるの?」 間もなく独り立ちというところの、若いありすがおうちの前で出会ったのは、 笑顔のとても優しそうなお兄さんであった。 よく見ると、根元にありすのおうちがある大きな木に、紅い塗料で×を書いている。 「ああ、おうちを都会派にしてあげようと思ってね。ありすのカチューシャみたいで、キレイだろ?」 「ゆわぁぁ。とってもとかいはね!ゆっくりありがとう!」 「うん、どういたしまして。・・・ところでありす。」 「ゆ?」 「もし良かったら、ありすのお友達のおうちも、都会派にしてあげたいんだけど。」 「ゆ・・・ゆーん!ゆっくりりかいしたわ!おともだちのおうちに、あんないするわね!」 「うん、ありがとう。」 ・・・数週間前から、どの群れのゆっくりプレイスでも、 ゆっくりしたお兄さん、お姉さんを見かけるようになった。 彼らの多くは、こうやってゆっくり達のおうちに都会派な印を描いていってくれた。 この紅い塗料は不思議な事に、夜になると美しい青白い光を放った。 ゆっくり達はそれを知ると、さらにお兄さん、お姉さんに感謝したのであった。 別のゆっくりプレイスでは、たれ目気味でおっとりとした印象の若いお姉さんが、 子ゆっくりを卒業したばかりといった感じの若いちぇんに話しかけていた。 「ねぇえ?ちぇん。」 「わかるよー?」 「お姉さんに、ゆっくりプレイスが、どこからどこまでなのか、教えてくれない?」 「わかるよー?」 「あのね。人間さんも、森に入っちゃう事あるじゃない? そんな時、ゆっくりプレイスに入っちゃって、ゆっくり達のごはんを勝手に取っちゃったりしたら、 ちぇんも嫌でしょ?」 「わかるよー!ちぇんのごはんは、ちぇんのごはんだよー!」 「うん。じゃあ、教えてくれたら、あまあまあげちゃおうかな。」 「わかるよー!!」 お姉さんはゆっくり達に、群れの生息域(ゆっくりプレイス)の境界を聞き取り、 地図にメモしたり、目印の旗を立てたりしていった。 これで人間さんが、勝手に山の果物やキノコを取って言っちゃう事も無くなるだろう。 森のゆっくり達は、あのお姉さんはとってもゆっくりしていると語り合った。 こうして、村を囲む森一帯の、ゆっくりプレイスの場所も、ゆっくりのおうちの場所も、 村人全員に知られることになったのである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 一方、村人たちの行動の真意など知る由もないゆっくり達は、 今日が最後となるゆっくりとした一日を、いつも通りゆっくりゆったりと過ごしていた。 このおうちに住むゆっくり一家は、父まりさに母れいむ、子れいむ1匹の3匹家族。 だが、子れいむとは言ってもすでにハンドボールサイズまで育っており、 間もなく独り立ちという事もあって、両親は先日すっきりーを終えていた。 植物型にんっしんで、赤れいむが2匹と赤まりさが3匹。 みんな、産まれる前からとってもゆっくりしていた。 母れいむはこれで5度目になるにんっしん期間を順調に過ごし、 今日は新たな命の誕生を迎えようとしている。 「ゆっ!れいむのゆっくりしたあかちゃんがうまれるよぉ!!」 「おちびちゃん、ゆっくりうまれてね!ゆっくりだよ!」 ぷるぷるっ・・・ぷちんっ!・・・ぱふっ! さすがに両親とも慣れたもので、 父まりさは優しく、赤まりさをお帽子で受け止める。 通常は草や木の皮で作った鳥の巣型のクッションで受け止めるものだが、 やはり親まりさのお帽子に受け止められる以上のしあわせーは無いものだった。 「ゆぅ・・・ゆぴゅう・・・ゆっ・・・」 「おちびちゃん、ゆっくり、ゆっくりでいいよ!」 「ゆぅ・・ゆぅ、ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!」 「ゆーん!ゆっくりしていってねー!おちびちゃん!おとーさんだよ!」 「おかーさんだよ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆわぁ!れいむはおねーさんだよ!ゆっくりしていってね!」 新たな命の誕生。 子れいむは、初めての妹、輝いて見えるほど可愛い赤まりさの誕生に、単純ならざる感動を感じていた。 そう、子れいむは間もなく独り立ちの季節。 その時が来れば、将来を誓い合った子まりさと正式につがいとなり、 一緒におうちを作り、夜になれば、れいむのばーじんを捧げるのだ。 そして誕生する初めての自分のおちびちゃん・・・・・・ 自分の、初めてのゆっくりしたおちびちゃん達・・・ それは、どれほどゆっくり出来るのだろう。 ゆっくりした群れ、食糧の心配も、外敵の不安も存在しない、 ドスと多くのゆっくりしたゆっくりに囲まれた、最高のゆっくりプレイス。 たくましく狩りが上手で美しい父まりさと、優しくお歌と子育てが上手な自分。 その最高にゆっくりした環境と、最高にゆっくりした両親の元に産まれたおちびちゃん達は、 どれほどゆっくりしたゆっくりに育つだろう。 どれほどゆっくりした生涯を送るのだろう。 子れいむと、将来を誓った子まりさの独り立ちの日は、今日。 新しい命の誕生の瞬間に立ち会えた事は、 子れいむの新たなゆん生に、どんな影響を与えるのだろうか。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 「ゆ!まりさ、はやくおぼうしをよういしてね!」 ま、とりあえずは、両親の出産のお手伝いが先なのだが。 「まりさは、おねーさんがべっどさんにはこんであげるね!」 「ゆっくちー!」 一方、その子れいむと婚約関係にある所の、子まりさのおうちでも両親の出産が行われていた。 こちらもまた、植物型出産。 子まりさにも5匹の可愛い妹達が産まれたのである。 前の子が巣立つ直前に新しい子を産み、育て、また巣立ちの時がきたら新しい子を産む、 というペースがこの群れの、というかドスが決めた掟であり、習慣なのであった。 「ゆーん、げんきないもうとたちだよ。ゆっくりしていってね!」 「ゆぁーん、おにぇーしゃん!ありしゅ、おなかしゅいちゃー。」 「むーちゃむーちゃさせちぇー。」 「ゆぅぅ・・・」 産まれて早々にワガママを言う妹達に、ちょっと気分を害した子まりさではあったが、 父まりさと母ありすは優しくなだめてあげる。 「まりさも、もうすぐおとうさんになるのぜ。わがままなんて、おちびちゃんのとっけんなのぜ。」 「まりさだってむかしは、いっつも『こんなのたべられないよ!ばかなの?しぬの?』とかいってたわよ。」 そう言うと、母ありすは自分の頭に生えていた茎を子まりさに差し出し、 妹達に食べさせてあげるように促した。 「ゆっ・・・まりさがあげて、いいの?」 両親とも、頭だけしかないのに、うんうんと器用にうなずいて見せる。 産まれたばかりの赤ゆっくりに、初めてのごはんとして茎を食べさせてあげるのは、 茎が甘すぎず苦すぎず、赤ゆっくりの味覚調整に最適であるため、 病気への抵抗力が、茎を食べることで初めて備わるという、ゆっくり特有の性質のため、 等の理由が本来のものだ。 だが同時に、初めて食事をくれた、もっとも赤ゆっくりにとってゆっくり出来る存在であるという、 潜在意識への刷り込みの効果もある。 その大事な機会を、子まりさに譲ると言うことは、 妹達と生涯仲良くして欲しい、という両親の意思表示でもあった。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」 「おにぇーしゃん、ゆっくちー!」 「ゆぅ。おくちがよごれてるよぉ。ぺーろぺーろ。」 「ゆぁーん。しゅっきりー!」 「ゆぅん!ありしゅ、うんうんしゅるわ!しゅっきりー!」 「ゆわわわ、べっどのなかでしちゃだめだよぉ。」 「ゆぁーん、くしゃいわー!」 赤ゆっくり達は、好き勝手に食べ、汚し、排泄し、とても、とても手がかかる。 子まりさは、しかし、なんだかとってもしあわせーな気持ちになっていた。 「ゆふぅん。まりさも、おちびちゃんのせわをしてしあわせーになるなら、りっぱなおとななのぜ!」 「そうなの?まりさ、とってもゆっくりしてるよ!」 そして、独り立ちの時間はやってくる。 「うふふ、まりさ。ひとりだちしても、たまにはありすたちに、げんきなおかおをみせてね。」 「おかーさん。」 「いもうとたちも、みんなおねーさんにあいたいって、さわぐにちがいないのぜ。」 「おとーさん・・・ゆぅぅぅうう!まりさ、れいむとかわいいおちびちゃん、いっぱいづぐっで、 いっぱいいっぱいゆっぐぢぢで、みんなであぞびにぐるがらねぇぇええ!!」 「まりさ。ありす(まりさ)たちのおちびちゃん・・・ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐぢぢでいっでねぇぇええ!!」 「ゆーん、おにぇーちゃん、ないちぇるにょ?」 「みんな、みんなゆっぐぢぢでいっでねぇぇえ!!ずーりずーり、じあわぜぇぇええ!!」 「いちゃーい!ゆっくちできにゃいー。」 こうして子まりさのおうちでは、子まりさが巣立っていくまで、明るい、未来に向かっての、 底抜けにしあわせーな笑いが止む事は無かったのであった。 一方ドスのおうち、崖に掘った洞窟では、次代を担うドス達の教育が、 初代ドス直々に行われていた。 「一つ!ドスは、ゆっくりをゆっくりさせるための存在だよ!」 「ひとつ!まりさは、ゆっくりにゆっくりしてもらうんだよ!」 「二つ!ドスは、虫さんや、お花さんや、人間さんを支配する、ゆっくりの中のゆっくりだよ!」 「ふたつ!まりさは、むしさんや、おはなさんや、にんげんさんをどれいにするよ!」 「ゆぅ~・・・なんだかちょっと違うよ・・・。」 「まりさはゆっくりしてるよ!どすはばかなの?しぬの?」 ・・・じろり 「ゆぴぃいい!?こわいよぉぉおお!!ゆっぐぢにらまないでぇええ!?」 「(ゆ~。まあ、このドスは賢い方だけど、もう少しお勉強がいるね・・・。)」 若いゆっくりの群れを若いドスに任せて『かいったく』に向かわせるのはまだまだ先のようだ。 『先』はもうやってくる事は無いのだが。 こうして、群れの一日は過ぎていく。 今日も多くのゆっくりが生まれ、育ち、独り立ちをした。 体力と精力に満ちた若ゆっくりたちは、つがいを求めて森を駆けまわる。 群れは子れいむと子まりさのように、将来を誓い合ったゆっくりばかりではない。 そんな、お相手の居ない若いゆっくり達は、野生である以上傷一つ、汚れ一つ無いとは言わないが、 お飾りをキレイに洗濯し、あんよの下に敷いてしわを取り、 ごはんをいっぱい食べてゆっくりとした下膨れに磨きをかけて、求婚を繰り返す。 お互いが気に入った相手であったら、その日の夜には即すっきりー。 次はお互いの両親に報告し、当面はお互いのひとり暮らしのおうちを比べて、大きい方を新居にする。 ここは何せ10年近くゆっくり達が暮らす森だ。 新しいおちびちゃん数匹と、つがいで暮らせる程度の木の洞や洞穴などそこら中にある。 こうして群れは大きくなり、ドスも生まれ、また新しい群れを作って勢力圏を広げてきたのであった。 今日もまた、これまで通りのゆっくりとした未来が存在する事を信じて。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 夜。 子れいむと子まりさ。 いや、独り立ちをして同居するようになった以上、 本来は『れいむ』『まりさ』でいいのだが、不便なので子れいむと子まりさでいいだろう。 若い2匹は、ほとんどのゆっくりがおうちの中でゆっくりしている闇の中を、 ゆっくりプレイス(要するに群れの居住区域)の外までお散歩していた。 「れいむ・・・おほしさま、とってもゆっくりしてるね・・・」 「まりさ・・・ここは、とってもゆっくりできるね。」 そこは、2匹だけの秘密のゆっくりプレイス。 森の奥の少し開けた場所にある、小さな草原だった。 そこには小さな泉と、キレイなお花と、木々に隠れない視界いっぱいの星空があった。 子れいむと子まりさは、ドスによってれみりゃもふらんも追い払われたこの森で、 夜になるとココにやって来ては2匹で寝転がり、飽きる事も無く星空を眺めていたのである。 そして、どれくらいゆっくりと星を眺めていた頃だろうか。 ゆっくりプレイスの方から、何やらゆっくり出来ない声と臭いが漂ってきたのは・・・。 この夜のことを、この声と臭いに気づいてゆっくりプレイスを見にいった事を、 子れいむと子まりさは、生涯後悔することになる。 村人たちは全員が、今日、この日が来る事を熱望していた。 ゆっくりと言う目障りな存在に鉄槌を下せる日を。 周到な準備と計画、それは、60匹以上のドス達がそれぞれ支配するゆっくりプレイスを、 赤ゆっくりすらくぐれない、丈夫なゆっくり捕獲用ネットで囲うことから始まった。 ゆっくりプレイスの境界線は、目印の旗まで立てて、完璧に把握している。 まずまともなゆっくりなら、夜に出歩くことも無い。 ゆっくりプレイスに囲いを作る作業は何の妨害を受ける事もなく終了した。 そして、逃げ場を塞がれたゆっくり達に対して、本格的な駆除が始められた。 「おちびちゃん・・・まりさと、ゆっくりしてるよね。」 「ゆふふ、れいむ。もうおちびちゃんなんていっちゃ、わるいよ。」 「ゆぅん。れいむのおちびちゃんは、いつまでもおちびちゃんなんだよ。」 「しゅーや、しゅーや・・・ゆっくち・・・」 ここは、子れいむの両親のおうち。 おうちの上に生えている木は、当然夜の闇に青白く輝く目印がつけられている。 ざくっ! その、ゆっくりした一家が眠りに就こうとしているおうちの中に、何かが突き刺さるような異音が響いた。 「ゆぅ、ゆ?なんなの?」 「まりさ、おうちのいりぐちで、へんなおとがしたよ。」 「ゆぁーん、ゆっくちできにゃいよぉ。」 「ゆゆぅ。まりさがみてくるから、おちびちゃんたちは、べっどさんでゆっくりまっててね。」 「ゆぅん・・・ゆっくちりかいしちゃよ。」 「ゆぅぅ、なんなのぉ?・・・ゆぁぁぁぁあああ!なにこれぇぇぇぇぇええ!!?」 父まりさが入り口に向かうと、おうちの入り口を塞ぐバリケード、 いわゆる『けっかい』を、何か見たことない物が貫いていた。 「ゆぅぅぅううううう!!ゆっくりでていってね!なんなのこれぇぇえええ!?」 それは銀色に輝く金属製の道具、園芸用のスコップであった。 より正確に言うと、園芸用のスコップを長い棒の先端に括りつけたような、 槍に近い形をした道具であったのだが、そんなことは、ゆっくりに理解できるはずもない。 金属製のそれは、まりさの言葉を聞くまでもなく、ゆっくりと左右に動かされ、 『けっかい』の石や木の枝を崩しながら引き抜かれた。 外敵からおうちを守るバリケードは完全に崩され、おうちの入り口は今や、 くぱぁっと大きなお口を開け、そのあられも無い姿を外にさらすばかりとなってしまったのである。 父まりさも母れいむも数年生きていながら、実はこれまでれみりゃにすら出会った事が無い。 ここは、ドスに守られゆっくりの楽園となった、あらゆる外敵の存在しない世界だったのだから。 だから、これまで見た事も無い、聞いた事も無い敵を前にして、 父まりさはおちびちゃんを守る術すら思いつかず、ただ、こう叫ぶことしかできなかった。 「ど、どすぅ!どすーっ!!ゆっぐぢでぎないよぉぉおお!!ゆっぐぢだずげでぇぇえええ!!」 だが、その頃ドスの前には、そのスコップで作った槍とは比べ物にならない危険が対面していた。 「・・・・・・村長さんだね。何なの・・・何やっでるのぉぉぉおお!?」 だが、村長はドスの質問には答えるそぶりも示さず、 着流しの帯を解くと、ふんどし一枚の姿となった。 その全身は、ゆっくりには理解できようはずもない、重々しい鋼の鎧で覆われていた。 そう、筋肉と言う名の鎧で。 だが、ドスにも村長の脅威を感じ取ることはできた。 筋肉そのものではなく、その内側から発せられる、 巨大な岩を思わせる、押しつぶされるような圧力によって。 そして、村長は初めて重々しく口を開いた。 「おぬしで最後じゃよ。」 「ゆ・・・なに言ってるの?」 「・・・・・・この山のドス、全部で62匹。おぬし以外、全て駆除済みということじゃよ。」 「ゆ・・・?」 ドスは、その時初めて気づいた。 村長の足元にある黒いボロキレは、ドスが今日も教育を行っていた、まだまだ未熟な若ドスのお帽子であることを。 「・・・ゆがぁぁああ!!」 シュゴッ!! ドスは、それに気づくと同時にほとんど溜め無しのドスパークを放った。 必殺の一撃!! 村長が立っていた場所は、一瞬で閃光に包まれた。 だが、 その閃光をくぐった村長の低空タックルが、スパークが放たれるとほぼ同時にドスの下膨れに食らいついていた。 「・・!?」 「しっ!!」 村長のクラッチがドスの下膨れに完全に極まる。 いや、それ以上に深くねじ込まれていた。 村長の腕の長さではドスの体を抱え込むことなど本来不可能。 それを、ただ腕力だけでムリヤリ、ドスの体に腕をめり込ませ、 ドスを完全に両腕で抱え込んだのだ! 「ゆぎぃぃいい!?」 「ふんっ!!」 そして、その瞬間ドスの視界が一変した。 ドスの体が宙に浮かび、視界は自分の身長以上の高さに飛び上がる。 そして正面を向いていたはずの視界は、空から地面と向かい合うように変わり、 地面を見ていたと思った次の瞬間には天地逆さまに変わって ぐしゃんっ!! ドスの体は、地面に真っ逆さまに突き刺さった。 村長の技をなんと呼ぶべきなのだろうか。 裏投げ?ジャーマンスープレックス?ある意味ではブレーンバスターと言えなくもないが。 事実を描写すれば、村長の体が後方にキレイなアーチを描き、ドスを脳天から地面に突き刺したという形になる。 そして、ドスの眉毛から上は粉々に弾け飛び、ドスは逆さまのままゆっくりと意識を失っていった。 自分は、永遠にゆっくりしてしまう。 それを悟りながら、ドスは二つだけ疑問を持ちながら目を閉じた。 ・・・どうして自分は、こんな死に方をしなければならなかったのか・・・ ・・・この村長は、村人たちは、本当に自分の知っているあの村の人間さんたちなのか・・・ その答えは、人間達から見ればわかって当たり前のものであった。 為す術を知らず、ドスにも助けてもらえない父まりさと母れいむは、 産まれたばかりで動けないおちびちゃん達を守るため、意を決して外に飛び出した。 中にいようと外にいようと結果は同じであったが。 「ゆぁぁああ・・・あ?にんげんさん?」 「ゆ・・・どうして?」 だが、村人達がそれに答えることはない。 ころりっ、ころりっ。 父まりさと母れいむは、人間さんのあんよでころりと上下さかさまに転がされ、 「「ゆ?」」 そして次の瞬間、 さくっ!さくっ! 「ゆ・・・ゆぎひぃぃぃいいいい!!!」 上を向いた2匹のあんよに、スコップの槍が突き刺された。 「どぼぢでっ!あんよさんが、まりさのゆっくりしたあんよさんがぁぁぁぁ!!」 父まりさの叫びともとれる問いは、村人に完全に無視しされた。 「れいむだぢ、ゆっぐぢぢでだだげなのに、なんにもぢでないのにぃぃいいい!!」 母れいむのその叫びに、村人は一瞬だけチラリと視線を動かしたようだったが、 その視線は、痛みに苦しむれいむを黙らせるほどの、煮えるような悪意だけがこめられていた。 村人の暴力はそれで止まらなかった。 続いて手にした道具はガーデニング用の小さな、金属製の熊手。 村人はその熊手をおうちの中に突っ込むと、まずは赤ゆっくり達をベッドごとそろりと引きずり出す。 枯れ草を鳥の巣状に編みあげたベッドは案外頑丈だが、壊れて赤ゆっくりがこぼれると、 引きずり出すのが面倒になるので、この作業だけは丁寧だった。 「ゆぴゃーん!ゆっくちさしちぇー!」 「おにーしゃん、ゆっくちしちぇぇ!」 ベッドの上でもにょもにょと泣き続ける産まれたての赤ゆっくり達。 しかし赤ゆっくりの可愛らしい泣き声は完全に無視され、 村人は5匹の赤ゆっくり達を、いったん腰にぶら下げた麻袋に放り込んだ。 「ゆぴぃ!いちゃーい!」 「せみゃいよー!ゆっくちさせちぇー!」 「おちびちゃんがいたがってるよぉぉ!ゆっぐぢざぜであげでぇぇえ!!」 村人の作業は続く。 おうちの前の地面にスコップで、幅も深さも3~4cm程度の、細長く浅い溝を手際良く掘ると、 そこに腰の袋から取り出した植物の種をパラパラとまいていった。 それだけを見るなら、ココに花壇でも作るのだろうか、といった感じであっただろう。 実際その種は、この山で普通に生えていたような、ゆっくりにとっても美味しい草花の種であったのだから。 だが、この作業はこれで終わりではなかった。 「ゆぁーん・・・ゆぅ?おそとにだしちぇくれりゅの?」 村人は麻袋から先ほど捕まえた赤まりさを取り出すと、 「おそらとんでるみちゃー『すっぽり!』・・・ゆぁーん。せみゃいー。」 先ほど種をまいた溝に、顔が上に向くように赤まりさをねじ込んだ。 赤まりさはもにょもにょと動いて溝から出ようとするが、 サイズも溝にぴったりで、真上に這い出す力など無い赤ゆっくりには無理な話だった。 「ゆ、ゆぅぅうう!?おちびちゃんにひどいことしないでね!」 「おにーさん!おぢびぢゃんはゆっぐぢしたいいこなんでずぅぅ!ゆっぐぢざぜでぐだざいぃぃいい!!」 赤まりさも、赤れいむも、赤れいむも、赤まりさも・・・ 結局、両親の願いもむなしく、5匹の赤ゆっくりは全員溝にねじ込まれてしまった。 ・・・そして、溝にそっと土がかぶせられた。 「・・・ぴゅ・・・・むぴぃ・・・ぴぃ・・・」 「・・・・・・ゆ、ゆぁぁああああ!!おぢびぢゃん、おぢびぢゃぁぁあああん!?」 「どうぢで、どうぢでぇぇええええ!?ゆっぐぢだずげであげでぇぇえええ!!」 溝にかぶせられた土は、まだモソモソと苦しそうに動いており、 土の下にはおちびちゃん達がもがいているのが、両親からもわかった。 だが、それを掘りだす手段は、父まりさにも、母れいむにもなかった。 逆さまになり、あんよを深く傷つけられ、その場から動く事も出来なかったのだから。 そして、土をかぶせた溝の上に水筒から水が撒かれると、 体がふやけたのか、体力が尽きたのか、赤ゆっくり達のもがく動きは徐々に緩やかになり、 村人がおうちの中から山ほど貯められた食糧や家具、キレイな石などを熊手でひっかき出し終わった頃には、 両親の目の前で、ゆっくりした未来そのものの、可愛い可愛いおちびちゃんは、 まったく動かなくなっていた。 「お・・・ちびちゃ・・・?」 「どうして・・・どうぢでぇ・・・」 これだけ終えると、村人は次のおうち目指し、足早に去っていった。 父まりさも、母れいむも、結局命を奪われる事も無く、おちびちゃん達の埋まる地面を眺めたまま、 雨が降るか、飢え死にするまでこのまま放置されることになる。 わざわざあんよだけ傷つけて生きたまま放置するのも、赤ゆっくりを生き埋めにするのも、 別に大した理由があるわけではなかった。 ゆっくりと苦しむことで甘みが増すという話を聞き、 ならば苦しめて殺せば栄養価もあがって良い肥料になるのでは?と考えただけの、単なる思い付きである。 そう、ゆっくり達は、散々自分達で荒らし続けた森の養分として、 しっかりと役立ってもらわなければならない。 ゆっくりがやってくる以前のような、豊かな森に戻った時に、 ゆっくり達の罪は、初めて完全に浄化されるのだから。 「ゆ・・・なん、なの・・・?」 「ま、まりさも・・・わかんないよぉ・・・。」 子れいむと子まりさはゆっくりプレイスに戻ろうとしたが、その途中には、 途切れる場所も無いゆっくり捕獲用ネットが、ゆっくりプレイス全体を囲っていた。 そして、その中からは、ゆっくり達の泣き叫ぶ声が響きつづけていた。 声だけ聞いて済んでいたら、この2匹にとってどれだけ幸運だったであろうか。 だが、2匹の目には、人間さんにお飾りを奪われて必死でついていく、 大量の子ゆっくり達の姿がうつってしまった。 子ゆっくりと言うのも厄介なもので、 生き埋めにするにはサイズが野球ボール並という、大きさがネックになる。 成体ほどにはまとまった量の肥料にならない。 親子そろって木の根元で肥料になってもらうのは、 手間が子ゆっくりの数に比例して大きくなるので得策でもない。 集めてからまとめて潰して肥料にするのも手だが、 その後森にまくのも無駄手間で、ハッキリ言って処分がめんどくさいのだ。 とは言え生かしておくと成体まで育ってしまうので、確実に殺すしかないのだが・・・。 そんな訳で、村人たちは子ゆっくり用の処分場を、自分達の活動拠点でもある、 山を流れる小川の河原に、片手間で作ってしまった。 その処分場の姿を簡単に言い表すと、河原の大きめの石や木の板で囲った、 水の入っていない大きなプールと言うのが的確であろう。 他に特徴と言えば、そのプールの真上に、 河原に生える木に括りつけた、大きな網がぶら下げてあることくらいであろうか。 子ゆっくり達はイチイチ袋に詰めて持ち運ぶのも重くて大変なので、 お飾りだけ奪われ、この処分場についてこさせられていた。 子れいむと子まりさが見たのは、この光景である。 「ゆぴぇぇぇん、まりしゃのおぼうち、かえしちぇ!かえしちぇぇぇ!」 「ありしゅのかちゅーしゃしゃん、ゆっくちかえってきちぇぇぇ!」 「れいみゅのおりぼんしゃん、ゆっくち!ゆっくちぃぃ!!」 村人たちは子ゆっくりを連れてここまで来ると、プールの上にぶら下げてある大きな網に、 子ゆっくりのお飾りを放り込む。 「ゆぁぁあん!まりしゃのおぼうち、おりてきちぇぇぇ!」 これで子ゆっくり達は、プールの中に勝手に転がりこんでじっとしていてくれるのだ。 そして、ゆっくりプレイス中のおうちの駆除が終わった頃、この子ゆっくり達も最期の時を迎えた。 「おりぼんしゃん、ゆっくち、ゆっく・・・ゆぁぁあああん!!どうしちぇおみずしゃん、はいってくりゅのぉぉおお!?」 「まりしゃのおぼうち!ゆっくちかえってきちぇぇええ!!おみずしゃんがきちゃぅぅううう!!」 川からプールにまでつなげられた水路から、水が一気に注ぎ込まれたのであった。 「たしゅけ・・・がぼっ・・!!」 「おにーしゃん、ゆっくちたしゅけ・・・ごぼごぼ・・・」 「ゆぴぃぃいいい!?どうしちぇ、ありしゅ、ゆっくちしちぇちゃのにぃぃいいい!?」 だが、誰も助ける者はいなかった。 当然だ。 この子ゆっくり達が、『ゆっくりしている』事自体が村人にとって、 森の生き物全てにとって迷惑なだけだったのだから。 ごぽっ・・・ごぼ・・・・・とぷんっ・・・・・・ その光景を見終えた子れいむと子まりさは、声一つ発する事も忘れ、ひたすら逃げた。 その時・・・子れいむや子まりさと同年代の若いちぇんとありすが、 ゆっくり捕獲ネットの外側から、村人たちに向かって叫ぶのを見たが、 2匹は立ち止まりもせず逃げ続ける事を選んだのであった。 いや、立ち止まると言う選択肢が、頭に浮かばなかったというのが正しかっただろう。 一方、ちぇんとありすの方は・・・ この2匹がネットの外、つまりゆっくりプレイスの外にいたのは、 子れいむ達と同様、夜のデートのためであった。 つまり、子れいむ達同様、この夜の惨劇から逃げる事も出来たはずだったのだ。 だが、その幸運を逃してでも、この2匹は叫ばずにはいられなかったのだ。 なぜなら、2匹の視線の先には、 おうちに紅い塗料で目印を描いて回っていた、笑顔の優しそうなお兄さんが、 ゆっくりプレイスの境界を聞いて回っていた、たれ目気味でおっとりとしたお姉さんが、 子ゆっくり達が水没していく様を見下ろしている姿があったから。 そう、この2匹は、お兄さんとお姉さんを案内して回った、あのちぇんとありすだった。 「おにいざぁぁあん!?こんなのとかいはじゃないわぁぁあ!!」 「おねえさぁぁん!わぎゃらないよぉぉぉ!?どうぢでごんなごどするのぉぉ!?」 お兄さんとお姉さんも、2匹の事に気がついたようであった。 ゆっくりと2匹の方に近づくと、ネットをどかして2匹をゆっくりプレイスに迎え入れ、 そっと抱き上げてくれた。 そう、2匹が二人を案内して回った、あの日のように。 「おにぃさん・・・おにーさんは、とかいはよね?」 「わかるよー。おねーさんは、とってもゆっくりしてるんだねー。」 そして二人は2匹を両手で持ち上げると、 思い切り地面に叩きつけた。 両目玉が飛び出し、叩きつけられたあんよが、後頭部が、ぐしゃぐしゃに砕けるほどの勢いで。 ・・・そして、2匹は、二人の足で仲良く同時に踏みつぶされた。 お兄さんとお姉さんにとって、やはりこの2匹は特別だったのであろう。 わざわざ、自分の手でキッチリ息の根を止めてあげる程度には。 子れいむと子まりさは、必死で逃げながら、 ようやく働き出した頭で懸命に考えをめぐらしていた。 あれは何? 人間さん? 違うよ? 人間さんはゆっくりしてるんだよ? いっつも笑いながらお野菜さんをくれたよ? 村に行ってもみんな、優しく森まで送り返してくれたよ? なら、あれは誰? 誰・・・・れいむたち・・・なにをしたの・・・? −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 明け方、全ては終わった。 村長は、子ゆっくり達の物であったお飾りが満載された網を背負って、川の中央へと向かう。 そして、川の中央までたどり着くと、網をそっとほどいて、中にあったお飾りを川へと流した。 解き放たれたお飾りが川にぷかぷかと浮かび、川面を色鮮やかに彩りながら、下流へと流されていく。 それはさながら、精霊流しのようであった。 そう、 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への、 村人たちからの、せめてもの供養であった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 子れいむと子まりさは、夜通し逃げ続け、 森を抜け、山を駆けあがり、それでも逃げ続けた。 そして朝日が顔を出し始めた頃、性も根も尽き果てた2匹はその場に崩れ落ち、 この日初めて、自分達の後方に広がる光景を目にしたのであった。 あたりは一面、岩肌がむき出しで草もロクに生えない、高原の荒れ地。 その遥かかなた、山のふもとには、木々の生い茂る広大な森が広がっている。 そのさらに向こうには、人間さんの村であろう、美しい畑が見えた。 「ゆぅ・・ゆぅぅうぅ・・・ゆぅぅぁぁああぅぅうぅ・・・」 子れいむと子まりさは、自分達が何を失ったのか、この時初めて正確に理解したのであった。 これまでれいむとまりさを守り、包みこんでくれていた、 森に住む全てのゆっくりの物であったゆっくりプレイスは、もう存在しない。 人間さんや、森の全ての動物達と理想的な(ゆっくり視点で)共存関係を取り戻すことも、もはや無いであろう。 あの森にゆっくりが再び受け入れられる日が来ることは、永久に無い。 人間さんと、人間さん以外の全ての動植物が森から姿を消す日まで、永久に・・・ 2匹はこの後まもなく、この岩肌むき出しの高地で、 大きな石の下に穴を掘っただけの、寒々しいおうちに住むようになった。 そして1週間後、2匹の間には、あれほど待ち望んでいた、ゆっくりとしたおちびちゃんが誕生した。 だが、そのさらに5日後、5匹の可愛いおちびちゃん達は、 ふかふかのベッドも、温かいおうちもない、隣近所もお友達もいない環境に恨み事をこぼし続け、 ロクに食事もとれない両親の元に産まれた事を呪いながら、一時もゆっくり出来ずに飢え死にした。 2匹は、自分達のかつて思い描いた未来が、 決してかなうことのないことを理解し、生涯嘆き続けることになったのである。 ※『ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか』へ続く ※登場キャラ設定 尾根 仁(村長): 身長227cm、体重247kg。 レスリング主体のファイトスタイルで、数々の野生動物を葬ってきた 通称『村最強の生物』。 人気エロ絵師のおねにいさんとは、名前がよく似ている。 挿絵 byおねにーあき 餡小話掲載作品 その他(舞台設定のみ共有) ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 854 ごく普通のゆっくりショップ ふたば系ゆっくりいじめ 873 ゆっくり向けの節分 ふたば系ゆっくりいじめ 924 みんな大好きゆレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 934 暇つぶし ふたば系ゆっくりいじめ 943 軽いイタズラ ふたば系ゆっくりいじめ 1016 お誕生日おめでとう! ふたば系ゆっくりいじめ 1028 ゆっくり工作セット 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけはそうでもない) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい(おまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけ) 夏-1-7. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 冬-2. ふたば系ゆっくりいじめ 910 寒い日もゆっくりしようね 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(仮) ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 807 家出まりさの反省 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 村長みたいに強くなりてぇ -- 2016-11-21 22 03 51 村長さんが居なかったら… ドスが勝ってたかも? -- 2014-05-11 21 14 34 これでれみりゃとふらんもゆっくりできるね! -- 2013-08-01 21 17 15 ↓*3地球の支配者面も糞も、でかい影響力もってんのは事実だろ^^; っていうか強い生き物が他の動物のニッチ奪うなんて当たり前なんですけどね。 -- 2013-03-19 10 34 50 村長最強じゃん -- 2013-01-23 15 47 42 ちぇんだけぜんぶ助けてね! -- 2012-11-21 21 10 57 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への これってさ、「ゆっくり」を「人間」に置き換えても成立するよね。 地球の支配者面して、動物を虫を山を森を海を荒らしまわって多くの生命を絶滅に追い込んできたんじゃん。 ゆっくりより遥かに強い分、自然にとっちゃ遥かに有害でしょ。 -- 2012-09-20 21 40 45 「ゆぅ~。お野菜さんが足りないよ。 人間さんをもっとすっきりーさせるか、どこかで捕まえて来ないといけないよぉ。」 ここスゲェイラッときた 後半で払拭されたけど -- 2012-03-19 15 57 45 れいむ一家のしあわせー描写にイラっときたけど 最後すっきりしたww GJ!! -- 2011-10-17 02 19 09 ↓*3 こいつもしかしてゆっくりじゃね? -- 2011-08-13 01 43 48 村長の人気に嫉妬 -- 2011-07-22 06 54 35 村長様マジパネェっす -- 2011-05-22 18 45 16 あれだな、ゆっくりだって一応は生き物だからなぁ… そう、 ゆっくりに生息地を追われた動物達への、 ゆっくりに無駄に消費され続けた虫や草花への、 ゆっくりに食い散らかされ、売り物にもならず腐っていった野菜への、 この部分がよくわからん。 まあこんなこと言ったらどうせ人間様()が 「ゆっくりなんて生きてる価値ないよ()()()()」とか言うんでしょうがね。 -- 2011-04-14 20 32 39 クソムシにも劣るゆっくり共が駆除されてすっきりー! -- 2010-12-21 01 05 19 村長がイケメンすぎるwww KOFにでてきそうだな -- 2010-12-11 20 50 31 もっと早めに駆除すればよかったとか思えなくも無いが、 害頭共ざまぁwwww 精霊流しするとは、村人は命の重みがわかっているな -- 2010-10-20 18 23 46 村長カッコイイ -- 2010-10-17 16 09 44 あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ! 『おれはゆ虐SSを読んでいたと思ったらいつのまにか刃牙SSを読んでいた』 な… 何を言ってるのか わからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった 頭がどうにかなりそうだった… ヒャッハー!だとかヒャア!我慢できねぇ!だとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ… -- 2010-10-07 05 36 45 数百匹のゆっくりが描写も無く自然の驚異に飲まれたり駆除されたりするこの作者のゆっくりに厳しい世界でも ゆっくり五万以上にドス60匹のこの駆除劇は最高数なんじゃなかろうかw -- 2010-09-19 23 06 55 今ゆきのなかを読み返してきた。なるほど、最初に暴れまわっていたのがこの話の中で生き延びたいるやつか。 最初読んだときは不思議だったが、今なら分かる気がするなぁ。 -- 2010-09-18 23 37 51
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/973.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー/コメントログ」 その発想はなかったわー -- 2010-06-16 12 00 39 スケールが大きくてゆっくりできたよ! -- 2010-07-23 17 47 55 G→ガンダムorゲッターは解ったがWが解らん ウイングゼロじゃあないよなぁ -- 2010-08-30 22 07 38 マジレスしちゃうと宇宙の記憶と太陽の紫外線で饅頭なんか変質して死ぬ -- 2010-10-01 10 08 00 ワロタ -- 2010-11-20 17 27 53 ↓2まぁ、そこはほら、いつものご都合的進化の結果、てことで -- 2011-06-16 21 48 57 なんとかレイwww -- 2012-01-06 00 23 00 ↓5 ウイングでいいんじゃね? バスターライフルでコロニー吹っ飛ばせるし -- 2012-08-15 18 45 04 俺達は死ねぇさん出せばいいんじゃないですかねぇ? -- 2014-05-22 17 28 28 なんとかレイは、アヤナミレイで良いかと -- 2017-01-03 09 22 10
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1308.html
ゆうかを量産工場 11KB 虐待-いじめ 実験・改造 共食い 希少種 加工場 独自設定 希少種虐待を書きたかった… 4作目 ふたば系ゆっくりいじめ 556 ゆっくりこしていってね! ふたば系ゆっくりいじめ 606 うんうん の続編っぽいものです。(番外編?) ゆかりスエット編は株式会社ハザマ商事と商標をめぐって係争中なのでもうしばらくお待ちください 小さな町の小さな家、その中の小さな部屋で男三人顔を突き合わせて真剣に悩んでいた その内容は… 「あいつもいい加減結婚させないとな」 「しかし、あの性格だしな」 「おまけにペットショップの店員だしなw」 「あ?俺の店に文句付けようってか?貧乏加工所の分際で」 「なんだと!?」 「まあ、まあ、どっちもどっちなんだし」 「…」 「…」 二人とも黙ってしまった そんなに気にしてたのか 友人の結婚について、だ ずいぶん世話好きな連中である 同い年の加工所所長、世話好きな叔母のところの従兄、それと彼の勤務先の店長だ 相談会という名の飲み会でもある しかし、随分と付き合いの長い彼らでもこれほどまでこの飲み会が続くとは思いもよらなかったのだが 「と、とにかく、これ以上新たに見合い話持ってくるのは難しいらしい」 「持ってきたとしてもな…」 人的な魅力がない、年を食ってる、顔も月並み、致命的なのは収入が少ない、ついでに言えば学歴も肩書もない 散々な言われようだ まあ、友人だからこそ言えるのだろうが 「もうちょっと給料増やしてやれよ。」 「俺んとこも苦しいしな…、そう言えばこないだあいつずいぶん休みとってたけど何してたんだ?」 「それがな… (加工所所長説明中) と言うことなんだ」 「新しい躾法に、量産技術か」 「もうちょっとしたら軟化剤が実用化出来そうなんだ、お前の店で扱ってみるか?」 「いや、そうすると中級のゆっくりが売れなくなるしな」 「じゃあ、そんなん思いつくんだから加工所で研究員として雇ったらどうだ?」 「うーん、でもなー、あいつ飽きっぽいから研究に案外向いてないんだよなー」 「学校でももうちょっと真面目にやってれば学歴くらいならもうちょっと稼げたのにな 地道なのが嫌いだから受験にも、就職にも失敗したんだしな」 「この年で新規採用する企業はないしな」 ニートって早く治さないと大変だなとニュースで見た、映像の向こうの家族に同情する 「いやまあ、俺たちもあまり状況は変わらないがな」 「家族じゃないがな」 「かといって見捨てられないしな」 「だな」 「さっきの話なんだが」 「うん?」 「新しくうちでも飼育用のゆっくりを生産することになりそうなんだが 知っての通りうちは食用しか生産した事がないんだ」 「それが?」 「いや、販売ルートが食用の業者ばかりなんだ。ペットショップとかには繋がりがないんだ」 「そうか、そういう問題もあったな」 「それなら俺の知り合いを紹介してやるよ」 「助かる。ただ品質が今一な格安品だからその事は念頭に置いておいてくれ」 「ああ、無選別品ばっかり扱ってるところだ、逆にちょっとした高級品みたいな扱いで取り扱ってくれると思う」 「さすがに無選別よりはマシな筈だしな、頑張れよ?」 「ああ…、そうだ、どの道新しく飼いゆ用に新しく部門を作るつもりだったんだ あいつをそこの責任者にしよう」 「大丈夫か?」 「見張りも付けるし、大丈夫だろう」 「信用してねーなw」 「話は変わるが、お前んとこ最近景気良いらしいな」 「ん?ああ、あれの事か、最初は景気良かったんだけどな」 「あれってなんだ?」 「お前には言ってなかったっけ?」 「いや、聞いてないと思うよ?」 「そうか、それでは説明しよう!」 ほら、前テレビの通販番組でやってたろ?ゆっくりを使った浄水器 あの浄水器のゆっくりを供給してたのがうちだ でも最近はあまり受注がなくてね ゆっくりの再生能力、変換能力の高さはみんな知ってるな? 皮を剥いでも小麦粉くっ付けとけば直る、体の中に物を突っ込んでもいつの間にか消化してる そんなのを活かした量産方法なんだ みんなも昔れいむとまりさを半分にして合っ体!とかやったろ? あれとほぼ同じだ でもあれは精神がおかしくなるだろって? ああ、そうだな あれは起きてるとき、しかも力が似た者同士で合わせるから失敗したんだ 眠らせたゆっくりに別のゆっくりの餡子を注入する 例えばれいむとまりさの組み合わせでは1対1の割合で混ぜ合わせると 力が拮抗してしまい何時まで経ってもどちらの精神も存続してしまうから 何時までも起こせないし、起こせば自我が干渉しあって崩壊する で、これを7対3に片寄らせるとするとどうなると思う? 想像通りだ 多いほうに吸収される まりさにれいむを入れればまりさのまま、れいむにまりさを入れればれいむのままだ これを他の種類にすればどうだ? そう!ぱちゅりーだ うちではぱちゅりーにゆうかの餡子を注入してゆうかもどきを量産してるんだ ぱちゅりーとゆうかの力の差ではぱちゅりーの容積の2割くらいをゆうかの餡子に置き換えれば ゆうかがぱちゅりーの体を乗っ取るんだ 話をしている内に量産するまでの実験の日々を思い出していった… 「むげんかん」のドアプレートの付いた部屋に入る 職員の手に光る器具を見てゆうかの顔が引き攣った 何時もの時間がまた来たのだ 「や、やめなさい…やめて、やめてやめてやめてやめてやめてややああああ」 最初は気丈に接してくるが、脆いものだ、器具を近づければすぐに泣きそうになる 初めの頃が懐かしいな あの頃は目玉抜いたり、髪の毛毟ったりしても噛み付いて来る位だったのにな 懇願を無視して注射器のような物を突き刺す 「ぎゅぴ!?…っぁあぁぁぁ餡子が…餡子が抜けていく…もっとゆっくr」 おっと危ない危ない この辺が限度だな びくびくと痙攣するゆうかを見降ろし次の作業に移る 「ゆ…ゃめて…もうひどいことしないで…」 言っても無駄だとは分かっている しかし、この苦痛を前にしては言わないではいられない だが、その言葉は変態紳士の心を打つばかりだ ダーメ ナイフを取り出しゆうかの頭部?に突き立てる 「ゆ、ぎゃあああああああ」 おお、ゆうかよ情けない、幾ら苦しいからと言って普段見下している通常種と似たような悲鳴を上げるとは 突き刺したナイフでぐりぐりと皮を切り広げていく 「ゆぎぎぎぎぎ」 返事をする余力は無さそうだ というか聞こえてるかどうかも定かではない つまんねーな この辺で終わりにするか よっと 切れ目を入れた頭皮?に指を入れ引き剥がす 「ゆがああああああああああああ」 しゃー… 無様にしーしーを垂れ流して気絶した ふふふふふ、何度見ても普段気丈な奴がしーしー垂れ流すのはたまんねーな 傷口にオレンジジュースに溶いた小麦粉を塗る…というか乗せていく 時折悪戯心が起こり餡子を刷毛で突くとそれに合わせて痙攣が起こる それを見るのが地味に楽しくつい時間をかけてしまう 小麦粉皮を貼った方が早く直るんだがそうするとその部分から毛が生えなくなる これでは不味いので直りが悪いのは承知で溶液を使用する それじゃあゆっくりしていってね! 塗り終えると痙攣しているゆうかに声をかけ、皮と餡子を手に部屋を出る 無論返事が返ってきた事はない そして次の部屋に入る 「だいとしょかん」へ入った 棚には沢山の仔ぱちゅりーが並んでいる はーいぱっちぇちゃん、お薬の時間ですよ? 返事が無い、全員寝ているようだ よしよし、ちゃんと効いてるようだな それじゃ、ゆっくり死んでね! 手近にある一個を手に取り頭皮を引き剥がす 露出した餡子を適量抉り出し、代わりに先ほど採ったゆうか餡を入れる そして大体に大きさを合わせてゆうかの頭皮?を貼っていく れいむ、まりさでの実験では黒髪が金髪、あるいは逆への変化は起こらなかった 中身が入れ替わっても外見へは影響を及ぼさないらしい だから頭皮の移植をしないと紫色の髪のままとなる 何体か試したが紫色のまま成長していった もうひとつ大事な事がある その為餡子と頭皮の移植を終えた後一旦部屋を出た 「こーまかん」に声を投げいれながらドアを開けた え?だいとしょかんとこーまかんが別物はどうだろうって? 細かい事は良いんだよ れみぃ、お兄ちゃんですよー? 「いやああああ、ざくやあああ、ざくやああ、だずげでー」 胴無しれみりゃの仔が自分の声を聞くなり恐ろしーしーして逃げ惑う そんなに歓迎しないでくれよ、掃除が大変だよ?(雑巾は君なんだから) ほーらプリンだどー? 「ぷっでぃーん、ほしいぃんだどぉ☆ちょーだい」 単純すぎる! ほい 差し出したプリンにむしゃぶりつく お麩ばっかりやってたからな 「むーしゃむーしゃ、しあわせー」 うんじゃ、手術だどー? 「いや(ry」 はいはい、お目目開けてねー 「いやあああ」 だが断る スプーンのような物を取り出し、瞼の内側に挿入していく 「いじゃいいいい」 はいはい感想はいらないから 瞼の裏側をスプーンで一周して最後に奥側に力を込める すぽーん 間の抜けた音を響かせて右目が抉られた んじゃ次は左目ねー 「おべべ、れみぃのおべべがびえないいい」 れみぃのおべべは無事だよ? だから安心して失明してね 「ゆぎぃぃいいぃ、ぞうじゃないぃぃぃ」 … はい、採れました では狭い大図書館に戻りましょう 治療?れみりゃの目は勝手に生えてくるからいらないよ! はーいぱちぇちゃーん、新しいお目目よー! やはり返事がない(ry 先ほど処理した仔ぱちぇの目を抉り、れみりゃの目を押しこむ 少しサイズが合わないがまあ、気にしない 目に体を合わせろ! 一週間ほどこのまま眠らせればぱちゅりーはゆうかに食われ ぱちゅりーからゆうかもどきへ変化する もっとゆうかの餡を増量すればこの時間は短く出来るんだがそうすると 一度に生産できる個数が減る それは避けたいため、容積の2割の線が維持された 「ほう、そんなのやってたのか」 鬼威山趣味全開の部分を聞き流して店長は先を促す 「ああ、あんまり儲からないがな」 「ほう?」 店長の脳裏には自分の店舗で扱っているゆうかの値段が浮かんでいた あれを量産して儲からないはずがないのにと言いかけると 「いや、さっき言ったとおり飼いゆ用として出荷してないから 鶯餡って餡子やクリームと比べて需要が少ないんだよ、値段も大して付かない」 「そのもどきは飼いゆ用として使えないのか?」 店長の目がぎらつき始める 商人の血が騒ぐようだ 「うーん、そうだな、問題としては不妊性ってことが大きいかな?」 「不妊性?」 「ああ、繁殖用に使えないんだ。何故か全部レイパーに犯させても一粒の赤ゆも出来なかったんだ」 「それのどこが問題なんだ?」 「え?」 「いや、飼いゆは大抵去勢するからさ、始めからその必要がないなら利点であっても欠点ではないと思うぞ?」 「はー、そういうものか…。」 何と言っても加工所所長、彼にとって繁殖力は一番欲する能力、それが要らないとは考えた事もなかった しかし店長には堪らない長所である 不妊性なら幾ら出荷しても相手先で独自に生産できない、客も代変わりすれば買い変えざるを得ない 「他になんかあるか?」 「そうだな、頭が悪くて運動能力が低い事だな」 「駄目だな」 「駄目だよ」 聞いた途端、店長と従兄が即答した 能力が高いのが希少でない希少種の唯一のとりえ、それが無くてはどうにもならない 「やっぱり、希少種は頭が悪いとなーどうしようもないか」 「それはどうにかならんのかい?」 「うー、今使ってるベースがもりのけんじゃだからかな。今度質の良いぱちゅりーで実験してみるよ」 「ああ、じゃあ、家のを使ってくれ。銀バッジなら充分だろ」 「出来ればもう少しケチりたいがな」 もはや見合い話とは関係の無い話で夜は更けていく …… … その後実験を繰り返した結果等級で分けるという至極普通な結論に落ち着いた やはり品質の高いものを安く売るのは無理だった 最上級はみょん種に餡子を高分量で注入したもの 上級は分量を減らしたもの 中級は銀バッジクラスのぱちゅりーに 下級は銅ぱちゅりー またそれ以下にもりのけんじゃを利用したものを存続させた 更に目の色や髪の色で値段を変えた 最上位は殆ど天然物と変わらないが最下位はぱちゅりーとあまり大差がない まあ、手軽に壊すにはそれくらい安くないと売れないだろうけどね そして約束通りやつを責任者へと据えた はたしてそれがどう出るだろうか その後彼は責任者という言葉に目覚めたのか、権限が与えられたのが嬉しかったのか 存分に腕をふるい加工所飼いゆ部門を拡大していった 自社製品に留まらずあちこちの地方加工所から買い付けも行い希少種の独占を図り生産力を増強していった そして遂に… 三人の飲み会の終わりの日がついに来た 祝杯なのだが、それぞれ何とも微妙な顔をしている 「まさかここまで拡大するとはな」 格安躾済みゆっくりと希少種もどきを武器に加工所は全国規模にまで販路を拡大した ゆっくりの等級としては底辺に近いがそれゆえはける数は半端な数ではない また、安価な希少種はゆっくり界を席巻し、膨大な需要を生み出した 膨大な数を扱うゆえ、加工所一部門には収まらなくなり 遂に製造部門と販売部門は別会社となった 「しかし、さすがに社長の肩書は効いたな」 「だな、あいつがよく結婚できたもんだ」 でもあの花嫁の顔は… どうみてもゆっくり、だよなぁ おしまい 最後まで読んで頂きありがとうございます。 4作目となりました。 作者(夫)、グーグルさんへ文才さんの狩りに出掛けたまま帰ってきません。 ですので、上達はもう少しお待ちください。 読んで頂き本当にありがとうございます、また次作でお会いしましょう。 1作目 ふたば系ゆっくりいじめ 468 ありす観察日誌 2作目 ふたば系ゆっくりいじめ 556 ゆっくりこしていってね! 3作目 ふたば系ゆっくりいじめ 606 うんうん 挿絵 byめーりんあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 8:2でもぱちゅりーが負けるのかwwwww でも見た目は変わらないのか。 ゆうかと思い込んでるクソ饅頭ってムカツクな。 -- 2018-04-12 19 20 00 挿絵wwwwwwwwww -- 2013-06-17 15 33 29 挿絵で鳥肌たったわグロすぎる -- 2012-12-24 22 06 22 ゆっくりゆうかはやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろやめろ -- 2012-07-28 00 34 26 なぜこの場面を絵にしたしwww -- 2011-08-17 03 39 34 饅頭のフランケンシュタインかw面白い イメージ的に製造内容が知られたら飼いたい人が激減しそうな気がするなw -- 2010-10-19 23 07 26
https://w.atwiki.jp/ijimeohtu/pages/48.html
大津市教育委員会 大津市教育委員会 「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて置かれる。 5人の委員で組織する合議制の執行機関(3人の場合もある)。 公平性を期すために外部や一般の方が中心で構成されている非常勤の組織。 よって、基本的に現場をよく知る専門家は少ない。 ただし教育長は別で、教育現場出身の人が多く、唯一常勤である。 教育委員長 = 教育委員会の会議を主宰する。 教育長 = 教育委員会事務局の局長を兼任し、現場指揮権を持つ。 「委員長」と「教育長」は兼任不可。 現行委員名簿 職名 氏名 任期 委員長 岡田 隆彦 平成21. 3.26~平成25. 3.25 教育長 澤村 憲次 平成20.12.25~平成24. 1.24平成24. 2.20~平成24.12.24 委員長職務代理者 竹内 孝子 平成21.12.18~平成25.12.17 委員 饗場 貴子 平成22.12.20~平成26.12.19 委員 本郷 吉洋 平成24. 3.22~平成28. 3.21 文部科学省の教育委員会についての説明 大津市教育委員会事務局 教育委員会の事務を処理するための機関 職名 2011.10事件当時 2012.08現在 教育部長 前田 登 松田 哲男 教育部次長 井上 善治・葛野 一美 葛野 一美・黒川 弥寿夫 学校教育課長 川崎文男 川崎文男 学校教育課長補佐 ? 饗庭治之 大津市教育委員会 委員長 『岡田 隆彦』(おかだ たかひこ?) 大津市教育委員会の代表者。 「教育委員会委員」の中から互選されて選出される「委員長」の任期は1年。 民間企業で言うところの代表取締役会長。 経歴 平成23.10.07~ 大津市教育委員会 委員長(前任は本郷 吉洋) 平成20.01 日本PTA全国協議会副会長 平成18.07 滋賀県PTA連絡協議会会長(日本PTA全国協議会副会長) ソース: 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2008/01現在) 文部科学省「学校評価の推進に関する調査研究協力者会議」委員名簿(2006/07現在) 大津市教育委員会 委員(委員長職務代理者) 『竹内 孝子』(たけうち たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの取締役副会長 経歴 平成19年度・平成20年度 大津市立下阪本小学校校長 ソース:平成19年度環境教育実践事例集、第18回花の輪運動 大津市教育委員会 委員 『饗場 貴子』(あいば たかこ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 現)大津市民生委員推薦会(ソース:大津市HP) 現)滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール理事(ソース:びわ湖ホールHP) 平成18年度大津青年会議所理事長 ソース:社団法人大津青年会議所 大津市教育委員会 委員 『本郷 吉洋』(ほんごう よしひろ?) 大津市教育委員会の教育委員の一人 民間企業で言うところの平取締役 経歴 平成22.10.07~平成23.10.06 大津教育委員会委員長 平成20.03.22~ 大津教育委員会委員(ソース:大津市HP) 本郷クリニック院長(医師 泌尿器科・腎内科) 本郷クリニック 滋賀県大津市皇子が丘2丁目10-27 TEL 077-511-0259 FAX 077-511-0359 ソース 本郷クリニック 大津市教育委員会事務局学校教育課 課長補佐 『饗庭 治之』(あいば はるゆき?) tukamarosiga?cmd=upload act=open pageid=81 file=h.aiba.jpg 元 大津市立皇子山中学校主任 メディアでの露出がやけに多い人だが、委員会事務局の課長補佐。 つまり事務局長である教育長の部下の一人。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2372.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1135 ユグソウ 前半/コメントログ」 フヒヒwwwてんこかわいいですwww -- 2010-06-17 03 47 39 てんこにすりすりしてもr「HENNTAI」どぼじでぞんなごどいうのおおおおお」 -- 2010-12-12 22 00 54 ありすはともかく、胴付きてんこはお兄さんと話し合えば問題ないレベルじゃない? 犯人の基準がわからにゃいよ~? -- 2018-01-26 17 08 07
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/526.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 237 ぼくのおもいで/コメントログ」 前々状況がわからん。木の幹なのにゴムの木? そしてどうして上を向いて白目… -- 2011-09-15 06 30 05 蜂蜜をトラップとして麻酔か辛味でも入れて木の幹に塗ったんだろうか -- 2015-07-16 21 50 12
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/386.html
ユグルイ その4 16KB ※俺設定 ※東方オリジナルの設定をほとんど無視します ※某マンガのパクリ ※基本的には、長編になりそうなので、 数回に分けて、UPします。 ※人間が出ます ※人間がゆっくりに仕えています ※人間が非常に強すぎます 基本的には、原作無視です ※段々、シ○グイと離れてきた ※作者は低学歴なので、日本語がおかしいです ゆとり乙と罵ってください ※思ったより、進展しません。 ホントは4話くらいで終わらせるつもりが、やっと序盤が終わったくらい。。。 つか、これからやっと作者のやりたかったことが出来ます・・・。 ※あと、あまあまさんちょうだいね!!!! それでもいい人は読んでください。 ユグルイ その4 ゆっくり道は死狂ひなり。一匹の殺害を数十人して仕かぬるもの。 (ゆっくり道は死に狂いである。一匹を殺すのに数十人がかりでかなわないこともある。) 「ゆぅ・・・?ここは・・・どこ・・・?」 飾りのないれいむが目を覚ましたら、そこにはたくさんのゆっくりたちがいた。 確か、さっきまで、ゆっくりできない人間が、ゆっくりたちを襲ってきたはずなんだが・・・。 ドスまりさたちが、ドススパークを撃ち放った後、 なぜか、人間は銀色の骸骨になっていた・・・。 そこまでは覚えている。 しかし、そこから先が全く覚えていない。 気を失っていたのかもしれない。 いや、そうではない。 恐らく、ここは・・・。 あの世じゃないのか・・・!? あんなゆっくり出来ない人間と出会って、自分が生きているはずがない。 れいむは、そう思っていた。 あたりを見渡すと・・・。周りに黒や黄色や白といったあまあまが、 たくさんあるんだけど・・・。これは一体なんだ? れいむは一瞬だけ、都合のいいことを考えた。 もしかして、ここは天国というところか??? いや、違う。なぜなら・・・。 「ゆゆぁぁぁぁああああんん!!!! おきゃあしゃんどきょぉおおぉお!!!」 「ばでぃざぁっぁああああああ!!! どぼじでごんなずがだにぃいいぃいい!!!!」 「ゆわぁぁあっぁああああ!!!!みんながじんでるぅううう!!!!」 あまあまの周りには、沢山のゆっくりの死体。 れいむは、やっと気が付いた。 そうだ。れいむたちはゆっくり道を学びにきて、なぜか人間に襲われた。 そして、かろうじて生き延びたのだ。 1時間、人間から逃げ切れというその試練から・・・。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 そこには満身創痍の傷とあまあまに塗れたゆっくりたちがいた。 しかし、一部のゆっくりたちは、 「♪ゆゆゆ~ゆっくりしていってねぇ~ゆゆゆのゆ~」 「おきゃあしゃん、おうたじょうじゅだにぇ!!!」 「ゆっ!!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ!!!」 「ゆふぅ~!!!ゆっくりできるんだぜぇ~!!!」 「なかなかとかいはなゆっくりぷれいすね!!!」 「ゆゆっ!!!じめんにあまあまさんがおちてるよぉ!!!」 「む~しゃむ~しゃ、しあわせぇー!!!!」 と呑気なことを言っているゆっくりたちがいた。 さっきまで、修羅場だったはずの部屋に似つかわしくない光景だ。 「う・・・うる・・・さい・・・しずかにし・・・ろ・・・」 と、まりさが浮かれているゆっくりたちに息も絶え絶えに叫んだ。 「ゆゆゆっ!!!なにをいってるの?ばかなの?しぬの?」 「ここはれいむのゆっくりぷれいすなんだよ!!! ゆっくりできないまりさはゆっくりしね!!!!」 「ゆっくちちね!!! と、喧嘩腰のれいむとその子供たち。 「お・・おま・・・え・・ら・・・き・・・は・・・たし・・・か・・・か?」 まりさが聞き返した。 「ゆぅ?なにをいってるのばかな」 「にんげんさんにひどいことされたのをおぼえていないの・・・?」 生き残ったぱちゅりーが、れいむの言葉をさえぎった。 「・・・」 「ゆ・・・ゆ・・・ゆ・・・」 「ゆっぁあっぁぁぁっぁぁああああぁぁぁあああああああ!!!!」 「どぼぢでごんなごどになっでるのぉおおおおぉおお!!!!」 「ゆんやあっぁあああああああ!!!!ゆっくちできないぃいいい!!!」 「ゆぴぃいいいいいい!!!!!もうやじゃぁあああ!!!おうちがえるぅうう!!! 「ゆびぃいい!!!!こわいよぉおおおおぉおお!!!!」 「ごんなのどがいばじゃないわぁああああ!!!!」 と、先ほどのゆっくりっぷりが嘘だったかのように、 あの恐怖を思い出し、急に叫びだすゆっくりたち。 あまりの出来事に、ゆっくり特有の嫌な出来事を記憶から消去するという本能が働き、 さっきまで、かつてないほどの惨劇があった部屋を自分たちのゆっくりぷれいすだと、 言い出す楽観的な言動を取っていたゆっくりを見た生き残ったゆっくりは、 例えようもないくらい呆れていた。 「ゆげぇええええええ!!!!ごめんなじゃいぃいい!!!」 「でいぶばあんござんをだべじゃっだぁあああ!!!ゆっぐりのあんござんをだべじゃっだぁぁああ!!!」 彼らがあまあまだと勧んで、食べていたのは、当然、死んだゆっくりの中身。 それを気づいたゆっくりたちは、無理矢理吐き出そうとした・・・。 「ご静粛に・・・」 そこには、ありすがいた。 あの入門手続きの際にいたありす。 自分たちが部屋から出ようとしたら、何かをして、ゆっくりを殺した悪いありすが・・・。 「ごのうらぎりものぉおおお!!!!どぼぢでにんげんざんのみがだをずるのぉおおお!!!」 あるれいむが叫んでいた。 それを皮切りに・・・。 「じねぇえええ!!!れいばーばじねぇえええ!!!!」 「ゆっぐりでぎないありずばじねぇえええ!!!!!」 など、ありすに対して、批難の声が止まらなかった・・・。 ありすは、ただずっと無表情で黙っていただけだった。 それを良い事に・・・。 「あまあまをもってごいぃいい!!!このうらぎりものぉお!!!」 「おまえなんかとはいじゃないわぁあああ!!!!このいなかものぉおお!!!」 「ぜーざいじでやるぅううう!!!ごろじでやるぅうう!!!」 「だまっでないであやまれぇええええ!!!!」 「びびっでるんだねぇえええ!!!!このゆっぐりごろじ!!!!わがるよぉおおお!!!」 「なにかいえよぉおおお!!!このげすぅ!!!!!」 「どぼぢでごんなごどじだのぉおおお!!!でいぶばゆっぐりじだがっただげなのにぃいい!!!」 何度も何度もありすを批難する。 しばらくして、批難していたゆっくりたちも落ち着いたのだろうか・・・。 次第に口を塞ぎだした・・・。 「言いたいことはそれだけか?」 今まで黙っていたありすが口を開いた。 「私は最初になんて言ったか覚えているか? 強さを得るために、自身の命すら惜しまないという覚悟があるかと・・・ そして、覚悟していないのなら、やめた方がいいとも言った。 誰が無理強いをした?誰が進んで入門した? みんな、お前らの意思でここに来たんだろ?強くなりたいって・・・。 そりゃぁ・・・。まさかこうなるとは思っていなかった・・・。 って思いたくなる気持ちもわかる・・・。 でも、覚悟はしてたんだろ?覚悟の程度に、それぞれ大小はあるとは思うが・・・。 死んでもいいと言葉に出したよな。入門手続きの時に・・・。 あれは嘘だったのか??? あと、誰かが逃げようとしていた時に言っていたな。やりすぎだと。 何を持って、やりすぎだと言うんだ? ゆっくり道を学ぶには、あれくらいの人間の攻撃から生き延びなければ、 まず無理だ。そういうことを知らなかったとしてもだ・・・。 死んでもいいといっておきながら、実際に死にそうになったら、 やりすぎだと・・!? つまり、あれか?死んでもいいというのは言葉のあやで、 実際には死ぬことなんかない。とりあえず、ゆっくり道を学べばゆっくりできる。 修行とかどんなものか、よくわからないけど、 自分はゆっくりだ。ゆっくりしていればいいよ・・・。 そうすれば勝手に強くなれるよ!!!! と、でも思っていたのか? じゃあ、この中で、入門手続きの時に、一匹でもいい・・・。 修行ってどんなことをするの??? って聞いたゆっくりはいるか??? いるわけないよなぁ・・・。お前ら、みんなの声を録音して保存しているけど、 お前らの中で一匹たりとも、そういう質問を聞いているヤツはいないぞ・・・。 だから、こちらもどういう修行内容か教えなかった。 だって、死んでもいいって言ってから、それくらいの覚悟はあると思っているものだと、 こちらは認識している。そんなやつに今更説明する必要があるか? 勝手にお前らがゆっくり道のことを解釈して、 勝手にお前らが私を一方的に悪いとか言っているが・・・。 失笑するしかないな・・・。お前らのおめでたい頭の悪さにな・・・。」 「なにをわげののわがらないごどをいっでるのぉおおお!!! でいぶばゆっぐりじだいんだよぉおおお!!! ばがなのぉおおお!!!じぬのぉおお!!! もうがまんでぎないぃいい!!! ゆっぐりでぎないぃいありずばじねぇええええ!!!!!」 れいむの怒りは抑えきれず、ありすに体当たりを仕掛けたが・・・。 次の瞬間、 バビュン!!!! れいむの体が爆発し、辺り一面に四散した・・・。 「・・・。カスが・・・。」 他のゆっくりたちは、何が起きたのかわからなかった。 ただ、この光景は・・・。 さっき見た。あの惨劇が始まる前に見た。 先生と言われる髪もないゆっくりできないゆっくりが、 まりさに何かした時と一緒だ・・・。 あの時は、初めて見る光景に恐怖のあまり、叫ぶゆっくりたちだったが・・・。 今回は違う・・・。 みな、顔が真っ青になり、誰もが言葉を発せられなかった。 あのゆっくり出来ない出来事がこれからまた始まるのではないかと思うと・・・。 逃げようとしても、逃げ切れず、殺されて、 苦痛の叫び声を上げて死んでいくゆっくりたちを思い出した・・・。 それを思うと、恐怖で体がすくみあがり、 逃げたくても逃げられないと体が知っていて、逃げさせない。 怖さのあまり、叫んで、我を忘れたいと思っていても、 その結果、現在に至るわけで、何をしても、どこに行っても、 目の前にある絶対的な死の存在に、身動きが取れなくなった・・・。 「まあ、お前らは生き残った。 先生の言われるとおり、運がないヤツは鍛えたところで、どうせ死ぬ。 そういう面では、お前らは合格だ。 そこだけは認めてやる。 だが、高弟に逆らうとどうなるか・・・。 今のでわかったな・・・。お前ら・・・。」 ゆっくりたちは、声を上げることができなくなっていた。 いつもなら、口うるさく、 「ゆんやあああああ!!!」 「おうちかえるぅううぅうう!!!!」 「ゆっくりできないぃいいいい!!!!」 なんて、叫ぶのが本能となっていたが・・・。 ゆっくりたちもその本能に逆らうかのように、 黙るしかなかった・・・。 ~~~~~~~~~~ それから、数日後・・・。 ゆがん先生と言われるゆっくりらしきゆっくりと、 入門式で逃げる邪魔をした、自らを高弟と名乗ったありすが、 あの地獄のような入門式を生き残った一同の前に現れた。 飾りのないれいむも、そこにはいた。 全員、この先生やありすに対しては、得体も知れない恐怖を抱いている。 次は一体どんなことをされるのだろう。 そういう感覚に囚われているといった方が正しい。 いや、それよりも・・・。 この数日間、あれから何もされなかったという不安の方が大きい。 数日前、ありすに逆らったれいむを、ありすが殺した後、 「しばらく、ゆっくりしてろ。」 という言葉を最後にして、 出て行ってから、乾燥したおいしくないゆっくりフードを1日に1回だけ、 部屋にバラ撒きにきて、無言で立ち去っていった。 だが、いつ、このありすが何を言い出すのかわからない、そんな雰囲気が毎日続き、 みな、精神的に限界を迎えていた。 「こんなゆっくりできないばしょからにげるよ!!!おちびちゃんたちぃ!!」 「ゆっくちちないではやきゅかえりゅよぉ!!!」 「れいみゅはおうちにかえりゅよぉおお!!!」 と出ていたれいむ親子が、しばらくすると、 焼かれてジリジリとなった髪、抉られて空洞になった眼、 歯と舌を抜かれ、まともに言葉を発することができない口、 剥がれて餡子丸出しになった姿で帰ってきた。 しかも・・・。 「「「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」」」 そんな姿になりながら・・・。生きていたのだ。 みな、その姿を見て、逃げることはもう無理なんだと悟った。 その結果・・・。 「ぱぴぷぺぽぉおぉお!!!ぱぴぷぺぽぉおぉお!!!」 「ゆへぇへぇぇ・・・ゆへぇええぇえ・・・ゆへへぇ・・・」 「んんほぉおおお・・・・んんんほぉおおおお・・・・」 目が虚ろになり、毎日、ゆっくり出来ない言葉を発するゆっくりが増えてきた。 そして、今、先生とありすの前に集まっているゆっくりたちで、 まともなゆっくりは、入門式を生き残ったゆっくりたちの4割しかいなかった・・・。 相変わらず、ゆがん先生は、 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 と、喘いでおり、視点もどこを見ているのかわからなく、 どう見ても、ゆっくりできていなかった。 「先生、本日の稽古は何に致しますか・・・」 と、ありすが先生に問う。 「ツ・・・バキ・・・マ・・・イ」 「椿舞ですね。」 椿舞!? 何だそれは? 飾りのないれいむは、疑問に思った。 だが、次の瞬間、そんな疑問はどうでもよくなった。 「これから、お前らを燃やす。」 ありすの言葉を聞いた瞬間・・・。 「どぼぢでぞんなごどいうのぉおおおぉおおお!!!!!」 「ゆんやああぁあああああああ!!!きょわいよぉおおぉおおお!!!!」 「ぞんなごどするどじんじゃうでじょぉおおぉおお!!!」 「なにぞれぇええぇえええええええええ!!!!」 「ごごはゆっぐりでぎないぃいいいい!!!!」 「もうやじゃぁあああ!!!!おうちがえるぅううううぅうう!!!!」 「ぞんなごどでぎるわげないでじょぉおおおおお!!!ごのいながものぉおお!!!」 と口々に叫ぶゆっくりたち。 今まで我慢していた恐怖と得体も知れない不安が開放された瞬間、 抑制されていた現実逃避のために絶叫するという本能に従った。 「お前らの意見など、知らん。」 と無表情で言うありす。 『では、始めるとするか・・・。』 と・・・。 どこかで聞いたことある声が後ろから聞こえた・・・。 振り返ると・・・。 そこには、師範代と言われる人間がいた。 しかし、銀色の肌に眼から赤い光を発する骸骨の姿ではなく、 どこから見ても普通の人間の姿だった・・・。 「どぼぢでにんげんざんがいるのぉおおおお!!!」 「おにいざんばじんだばずでじょぉおおお!!!!!」 「ゆんやぁあああ!!!ゆっくりできなぃいぃいい!!!」 だが、そこにいたのは、師範代だけではなかった。 人間が沢山いたのだ。 ゆっくりには数え切れないほどの人間たちが・・・。 みな、嬉々とした表情で、バケツに水を沢山入れて、 待ち構えていた。 『ヒャハアァアアア!!!!!虐待だぁあああ!!!!!』 『汚物は消毒だぁあああぁああ!!!!』 『スーパー焼却タイムゥゥウウ!!!始まるよぉお!!!!』 と、人間たちは叫びながら、一斉に、バケツの水をゆっくりたちに、 駆け出した。 「ゆべええぇえ!!!」 「ゆぎゃぁああ!!」 「なにこれぇえええ!!!!」 「ゆちゅぁあああ!!ちゅべたいぃいいい!!!」 「ゆんやああぁああ!!!くちゃいっぃいいい!!!」 「やべぇてぇええ!!!みずさんをかけないでぇええ!!!」 その水は、冷たく、そして、臭かった。 今まで嗅いだこともないような匂い。 この人間たちは何がしたいのかさっぱりわからない 飾りのないれいむ。 燃やすと言いつつ、水をかける!? 意味が分からない。 ただ、これだけはわかる。 絶対にゆっくりできないのだということ。 師範代が口を開いた。 『これは油だ。水ではない。そして・・・。 これに火をつけたら・・・勢いよく燃える・・・。 当然、油塗れのお前らも・・・勢いよく・・・。』 「ゆびぃいいい!!!しにたくないよぉおおお!!!」 「どぼぢでごんなごどずるのぉおおおぉお!!!!」 「にんげんざんんん!!!だずげでぐだざいぃいい!!!」 「ごめんなざいぃいいい!!!ゆるじでぐだざいぃいい!!」 「じにだぐないぃいいい!!!じにだぐないぃいいい!!!」 「もやざないでぇえええ!!!にんげんざんん!!!」 「ごめんなじゃいぃいいいい!!!あやまりまずがらぁああ!!!」 「だずげでっぇええ!!なんでもじまずがらぁああ!!!!」 必死に命乞いをするゆっくりたち。 『よし!!!!!!!助けてやろう!!!!』 と笑顔で笑いながら、師範代はゆっくりたちの願いを受け入れた。 「やったぁあああ!!!たすかったよぉおお!!!!」 「ゆわぁあんん!!!きょわかったよぉおおお!!!!」 「ゆんやぁあああ!!!!ゆっくりできるよぉお!!!」 「たすかったんだねぇえええ!!!わかるよぉおおお!!!!」 「にんげんざんはとはいはねぇええええ!!!!たすけてくれるなんてぇえええ!!!!」 「ゆっくりできるよぉおお!!!これでゆっくりできるよぉおお!!!!」 「ひさんはこわよぉおおお!!!!もえたくないよぉおお!!!!!」 それぞれに助かったことに対して、安堵したのか、 生き残った喜びに笑顔のゆっくりたち。 だが・・・。 飾りのないれいむは思った。 ない・・・。 絶対にない・・・。 こんなことは絶対にない。 ここまでやっておいて・・・。 助ける!? この人間が言うことは・・・。 絶対にないっ!!!! 『と・・・でもいうと思ったか?』 「「「「ゆっ!?」」」」 さっきまで笑顔だった表情は、一瞬にして、硬直した。 何を言っているっ!? さっき助けるって言ったじゃないかっ!? この人間さんが言っていることはわからないっ!? 助かるはずだっ!?常識的に考えてっ!! だって、助けるって言ったっ!!! だから助かるはずだっ!!! バカなっ!!!何を言っているんだっ!!!この人間さんはっ!!! 『お前らは椿のように艶やかに燃え咲き、椿のように無惨に燃え散るのだぁぁあああ!!!!』 と、言うと同時に、いつの間にか手に持っていた、マッチに火をつけ、 床に向けて、ゆっくりと放り投げた・・・・。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆっぅううう!!!!!!!!!」 その場にいるゆっくりたちは、放物線上に落ちていくマッチの火を、 その軌道を追うように視線を動かしていた。 それは一瞬の出来事だったが、ゆっくりたちにとっては、 とてつもなくゆっくりに見えた・・・。 自分たちが助かったはずと思っていた恐怖が実現へと向かう様が・・・。 マッチの火が地面に付きそう担った瞬間、とあるまりさが・・・。 「ひさんんんんん!!!!ゆっくりしていってねぇええええええええええええ!!!!!!!!」 と、半狂乱・・・というより、 狂い出す寸前のまりさが、自身のゆん生で一番大きな声だと思われるくらいの叫び声が部屋中に鳴り響いた・・・。 その叫び声に答えるかのように・・・・。 『火さん!!!ゆっくりしていってね!!!』 師範代は、口を三日月上に開き、口から歯が見えるくらい笑っていた・・・・。 つづく あとがき やっと、本格的なゆっくり道の稽古(虐待?)に辿り着きました。 日夜、ゆっくり道の稽古の内容を考えていて、ストーリーが先に進みませぬ。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ゲス愛で派 について 思ったより、お兄さんの反響がよいことにびっくりです。 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1475.html
おうちは誰の物? 19KB 虐待-普通 制裁 自業自得 ツガイ 野良ゆ 現代 虐待人間 おうち宣言もの お気軽にお読みください ・今回の話は暇潰しにピッタリ!・・・かな? では、ゆっくりしていってね!!! 「「ゆっくりしていってね!!!」」 家に帰って部屋に入った途端に、けたたましい声が響いた。 何事かと辺りを見渡してみれば、そこには荒れ果てた部屋とクソ饅頭が二匹。 白黒帽子、紅白リボン、片方の頭に蔓が生えてそこに小さな実が出来ている。 そんな違いは関係がない、些細な物。クソ饅頭はクソ饅頭だ。 おそらく今朝急いでたせいで玄関以外の、窓と門の鍵を閉め忘れていたのだろう。 そういえば今日は両親も旅行に行くとかで、家には誰も居ないんだった。 よくもまんまと入りおおせたものだ。 (やられた―――このヤロウ、よくも・・・) しかしどれだけ憤ろうとも、この馬鹿饅頭たちにそれが通じるわけもない。 「ゆっ、にんげんさんだよ、まりさ!」 「ほんとだ!にんげんさん、ここはまりさたちのおうちだよ!! にんげんさんはゆっくりできないからさっさとでていってね!!」 ほら、これだ。っていうか、最初言ってた事と違うくね? まあそれもどうでも良いことだ。 そしてこれも無駄な事だろうが、一応言っておく。 「あー、よく聞けクソ饅頭。ここは俺の家だ。 お前らが勝手にどう言おうが、それは変わらんぞ?」 「なにいってるの?ここはにんげんさんがつくったおうちだけどだれもいなかったんだよ! れいむたちのおうちにするよってちゃんといったけどだれもなんにもいわなかったよ!!」 「そうだよ!!ここはまりさたちがやっとみつけたゆっくりぷれいすだよ!! すてきにこーでぃねいとしてあげたしいままでのおうちとはちがってゆっくりできるよ!!」 「ここでゆっくりたくさんおちびちゃんうもうね!!」 「ゆゆ~ん♪ゆっくりしたおちびちゃんたくさんうまれてきてね!」 このとおり、全く聞かない。 ―――やれやれ。自業自得とはいえ、面倒臭い事になった。 まあだからと言ってやる事は何も変わらないのだが。 「・・・そうか。なら―――」 「ゆっ!?おそらをとんでる―――ゆ゛げっ!!」 「まりさ!?や、やめてね!さわらないでね!あっ、おそらをとんでる―――ゆぎゃん!!」 手早く奴等を掴んで外の庭に放り投げた。糞袋どもは痛みのせいで、呻いて動かない。 残念ながらドサクサにまぎれて糞袋の素をヘシ折ることは出来なかった。 そんなクソ饅頭を、馬鹿を見るような目で見下ろしながら俺は大きめの声で言う。 「ここを俺の家にするよ!!間違っても汚い野良ゆっくりの家なんかじゃないよ!! ・・・よし、誰も言い返さないな。じゃ、ここは俺の家な。さよなら、クソ饅頭。とっとと野垂れ死ね」 そしてゆっくりが痛みと驚きで何も言い返せないうちにお家宣言を済ませた。 はい、終わりました。とでも言うように窓を閉めようとしたが、クソ饅頭が食い下がってくる。 「ま、まってね!そこはまりさたちのおうちだよ!」 「はあ?じゃあ何でさっき俺が宣言した時にそう言わなかったわけ? 今更終わってから言うとかなんなの?バカなの?死ぬの?生きてて恥ずかしくないの?」 「に、にんげんさんがれいむたちをおそとにおいだすからでしょ!?ずるいよ!!」 「なんでそれがずるいんだよ。そうしちゃいけないって決まりでもあるわけ? ないよな?悔しかったら同じ事してみれば?まあ家に近づいた瞬間に殺すつもりで蹴飛ばすけど」 「「ゆぐぐ・・・」」 言葉に詰まる糞袋。所詮ヤツらの知恵などこんなものだろう。 しかしこのまま放っておいても消えそうにない。 万が一、そのままここで餓死されても困る。後片付けが面倒くさいのだ。 バスケットボール大のゴミ饅頭の片付けなど断じて御免被る。 やれやれ・・・こういう回りくどいやり方は面倒くさいんだけどな。 「仕方ないか・・・じゃあ、ここをお前達の家にしてやろうか?」 俺の言葉を聞いて、急に目を輝かせる糞袋ども。 「ゆっ!?ほんとう?れいむたちのおうちかえしてくれるの?」 「やったねれいむ!!やっとにんげんさんもわるいことしたってみとめたんだね!!」 「ゆゆ~ん♪やっぱりせいぎはかつんだね! れいむたちきぶんがいいからとくべつににんげんさんはゆるしてあげるよ!! でもゆっくりできないからにんげんさんはさっさとおうちからでていってね!」 「それとついでにおわびとしてあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!」 言いたい放題の二匹。 精々今のうちに吠えていろ。本題はここからだ。 「まあ何でもいいけどな。家にするなら気をつけておけよ。 これから少しでも気を抜けば俺がここに来てお家宣言するから」 「「ゆ゛っ!!?」」 驚いて固まる二匹。当然の反応だろう。 が、かまわず続ける。 「お前達が寝ている間でも、お外に“ぴくにっく(笑)”に行っている時でも、 勿論餌の確保のために狩り(笑)に出ているときでも、気を抜けばいつでもするからな。 今度は絶対チャンスはやらないから精々気を張っておけよ」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・?」 あまりの展開にどうやら混乱しているようだ。 仕方がない。解りやすく説明してやろう。 「やれやれ・・・おまえたちはこのままゆっくりした家さえあれば生きていけるのか? 寝ずにずっと誰か入ってこないか見張ってられるか? チビが生まれたとして、やつらは我侭だぞ?ずっとこの家の中だけで我慢して過ごせるのかな? お前達だって、ずっと外に出ずに生活するなんて無理だろう?おうちは篭る為のものじゃないんだから。 それにここにはお前達の手が届くところには食料なんか無いぞ?外まで取りにいかなくちゃな。 見たところ留守番を残す余裕があるほど、お前等狩り(笑)が上手いわけでもないんじゃないか? なら全員が食料集めに出て家から誰もいなくなる間、誰かがお家宣言を止めてくれるのか? チビだけ残してもまるで役に立たないだろうし、逆に侵入者にあっけなく、無残に殺されるだろうな。 ただでさえさっきのように簡単に放り出されるのに、お前達にこの家を守る事が出来るのかな・・・? 答えは全てNOだ。お前たちにこの家を守る方法なんて一つもない。 例え俺が追い出さなくてもそこらのゲス饅頭に入られて、追い出されて、下手すりゃ殺されて、それで終わりだ。 当たり前だよな。だって侵入者を防ぐ方法なんか、お前達には無いんだから。 試しに今の立ち位置を俺と入れ替えてみるか?まあ十秒と掛からずに今の状況に戻るだろうけど」 糞袋は今の俺の話をたっぷり数十秒ほどかけて理解し、慌てふためいた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ。れいむ、どうしよう!!ゆっくりしたおうちさんなくなっちゃう!!」 「まりさおちついてね!!・・・そうだ!けっかいをはればにんげんさんなんか「無理だね」ゆ゛っ!?」 紅白糞袋の提案を俺は一瞬で遮って叩き落した。 「お前の言う結界ってヤツは、あれだろう? 木の棒入り口に立てかけただけの、わけの分からん粗末なやつ。 あんな物は人間が一払いすれば吹き飛ぶし、そもそもどうやって枝を立てかけるんだ? この窓はお前よりも何倍も大きいぞ。これを塞ぎたいなら、でっかい木の幹でも持ってこないと到底無理だな」 「ぞ、ぞんなぁ・・・」 紅白糞袋が一気に沈み込んだ。 それならば、と白黒糞袋が躍り出る。 「じゃあほんとはいやだけどにんげんさんをどれいにしてあげるよ!! まりさたちをおそとにつれていったりあまあまよういしたりしてね!!」 何かと思えばそんなものか。 糞袋の提案を鼻先で笑い飛ばして、俺は言う。 「ハッ。あのなぁ・・・俺をわざわざ招き入れてどうするんだよ。 奴隷もなにも前提から狂ってるぞ、それ。 ちゃんと人の話聞いてたか?どうしようもない馬鹿だなお前。バカ。バーカ。」 「う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛!!ばでぃざばがじゃな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 思いっきり小馬鹿にされて悔しそうに唸る馬鹿を余所に、 多少立ち直った紅白糞袋が体中を妙な汁で濡らしながら尋ねてくる。おそらく涙のつもりだろう。 「じゃあどうやっだらごのおうぢとられなぐでずむのおおぉぉ゛ぉ゛!!?」 「簡単だ。鍵をかけりゃいい。それだけで外からは誰も入って来れなくなる」 「でいぶだぢぞんなのわがらないよおぉぉぉぉ!!」 「そりゃそうだろ。仮に解ったとしてもお前らじゃ閉めれねーよ、饅頭モドキ」 俺の淡々とした答えに、今度こそ完全にうつむいて泣き崩れる糞袋。見苦しい事この上ない。 入れ替わりに今度は白黒が起き上がった。見事なコンビネーションだ。 事前に打ち合わせでもしていたのだろうか?などと要らない事を考える。 「解ったか?この家は俺が住んでる、人間によって作られた、人間のための家なんだよ。 お前らにとっては大した豪邸だろうが、クソ饅頭じゃ何一つ活かせないんだって。 ましてや外敵から身を守る手段も無いんじゃ住み着こうなんぞ到底無理な話さ。」 「じゃ、じゃあどぼじでばでぃざのおうちせんげんは・・・」 「そりゃ俺だって日がな一日中家にいるわけじゃないさ。 鍵はうっかり閉め忘れてたんだよ。お前等は悪運が凄く強かったってだけだな。 納得できないか? なら・・・お前達も起きてる間に狩りをするだろう?そして、それはお前達だけじゃない。 人間だって昼間は狩りと同じようなものに出かけてるんだよ。それも沢山の時間な。 それだけの時間をかけてるから、お前達よりもゆっくりしたところに住めるし沢山美味しい物も食べられる。 元々知恵も、もって生まれた身体も、何もかもが違うんだ。身の程を知れよ、クズ」 「「・・・・・・」」 糞袋達はうつむきながら、黙って聞いている。 「そもそもなんでウチに入り込んだ? どうやら人間が自分達よりも強いものだとは解っていたみたいだが」 「でいぶたちおぢびぢゃんができていまのおうちがすべなぐなっだんでずぅ・・・」 「このまえのあめさんでだんぼーるさんもこわれちゃったしどうしようっておもってたら だれもいないゆっくりしたおうちがあっだがらここをばでぃざたぢのおうぢにじようっで・・・」 一見可哀相に思えるが、子供を作ってこうなったのは自業自得だし 粗末なダンボールの家が壊れて路頭に迷う事など、野良ゆっくりにとっては日常茶飯事だ。 どれも哀れみをかける理由にはなりはしない。 最も、理由があったとしても哀れみなどかけるはずが無いのだが。 「そうか。それはご愁傷様。じゃ、さっき言ったとおりそこらで野垂れ死んでくれ。 あ、ここでは死んでくれるなよ。片付けるの面倒だから二度と姿をみせるな」 「どぼじでぞんなひどいごどいうのぉぉぉぉ!!?」 「おでがいじばず!だずげでくだざい!! がわいぞうな゛でいぶだぢをだずげでぐだざい!!!」 「嫌に決まってるだろ、馬鹿じゃねーの?あぁ、馬鹿なのか。 ・・・いや、まてよ。 おい、少し助けてやろうか」 「ほ、ほんと!!?」 俺の提案に、先ほどとは一変して目を輝かせる糞袋たち。・・・ウゼェ。 「お前達の家は用意できないけど、それ以外の事ならしてやろう」 「なにくれるの?もしかしてあまあまさん?」 「やったー!!あまあまさんだ!にんげんさん。はやくちょうだいね!たくさんちょうだいね!!」 勝手に騒ぐ馬鹿は放っておいて、話を続ける。 「それにしてもお前達も大変だよなあ。 住むところなくした上に、そんなに沢山の子供まで抱えて・・・」 「そうだよ!れいむたちかわいそうなんだからやさしくしてね!!」 「そうかそうか」 「でもおちびちゃんたちはゆっくりできるよ!!ゆゆ~ん♪」 「ゆっくりうまれていいこになってね!!」 「ああ可哀相だなぁ」 頭の蔓に、生意気にもいとおしげな視線を送る二匹。 そんな二匹を無視して 「「かわいいかわいいおちびちゃん!!」」 「だから・・・」 蔓の生えたほうの糞袋の頭に手を伸ばし 「「ゆっくりそだっていってね!!!」」 「ゆっくり間引かれていってね!!!」 蔓の根元を掴んで思いっきり引っ張った。 「「ゆ゛っ!!?」」 うろたえる二匹。そんなことにかまわず、俺は引っ張り続ける。 「い、いだい!いだいぃ゛ぃ゛!!」 「な、なにするの!?やめてよ!いたがってるよ!!」 「知るかよ!こいつらがいなけりゃもう少しお前らも生きやすくなるだろ?」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!じんじゃう!おちびちゃんがぢんぢゃうぅぅ゛ぅ゛!!!」 そうしてる間にも糞袋の頭の蔓は、ブチブチと音を立てて引きちぎられていく。 蔓に付いていた実も、千切れるにしたがってどんどん萎んでいった。 千切れる音以外に実からも何かが聞こえてくるが、気にしない。 「ちゅ・・・きゅ・・・・・・ち・・・」 「あ・・・きゅ・・・おきゃ・・・ちゃ・・・・・・」 「ちゃ・・・え・・・きゅ・・・りゅ・・・ちぃ・・・・・・」 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!おぢびぢゃんがあぁぁ゛ぁ゛!!!」 「い゛やぁぁ゛ぁ゛!!までぃざだぢのゆっぐりじだあ゛い゛のけっじょうざんがぁぁ゛ぁ゛!!!」 「ハハハハハ!!もう全部死にやがったか?脆いなあ、オイ!さすがクソ饅頭の素だ!! 何が愛の結晶だ。ただの汚ねえゴミ屑じゃねえか!!“いいこになってね!!”だってよ!ハハハハ!!!」 全て萎みきったにもかかわらず、俺はかまわず引っ張り続ける。 「要らないガキはみんなゆっくりせずに死んでいってね!!!」 「「やべでぇぇぇぇぇぇ!!!」」 そして、ブチンという音と共に、蔓が糞袋から完全に剥がれた。 「「「きゅ・・・・・・っ!!」」」 「あ゛・・・あぁ゛・・・おちびちゃん・・・とってもゆっくりしてたのにぃ・・・」 「どぼじでぇ・・・?どぼじでこんなひどいことするのぉ・・・?」 ボロボロと涙を流しながら、騒ぎ疲れてぐってりした糞袋たちが尋ねてきた。 「酷い事とは随分だな。俺はお前達が生きやすいようにしてやったってのに。 まあ何でと聞かれて、強いて言うなら・・・お前等が命を語るのが気に食わなかったってだけだ」 何でもないことのように言い放つ。 「「ぞ、ぞんなぁ゛・・・・・・」」 「まあこれでお前等が人間の家に住むってことがどれだけ無茶な事なのかわかっただろ? わかったらそろそろ本当に出て行ってくれ。もう来るなよ。キモいんだよ、お前ら。 大丈夫だ。今度からはちゃんと鍵掛けとくからもうここには入れないし、安心して惨めに底辺を這いずり回れ」 「や゛だ・・・ゆっぐりじだいぃ・・・」 「ばでぃざ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おらよっ!!!」 「あ゛ぁ゛ぁ゛!おぞらをおぉぉ・・・・・・ぶげっ!!」 「で、でいぶぅ!!・・・ゆ゛っ、ゆっぐりやべ・・・・・・ゆ゛ぶぇえ゛!!!」 結局いつまで経っても出て行きそうにないので仕方なく、抵抗できないほど消耗したところで外に放り投げた。 どこにぶつかったかは知らないが、弱弱しく助けを呼ぶ声が聞こえるのでどうやらまだ生きているらしい。 その声を聴いて少し溜飲が下がった俺は、 手に持っていた蔓を、実ごと足で徹底的に磨り潰して土と混ぜてから、部屋の片付けをするべく窓から家に入った。 勿論思うことは一つだけ。 「ざまあみろ」だ。 ―――――――――― 翌日の夜。用事から帰ってきた俺は、家の門の前に二つの影を見つけた。 ズタボロになった薄汚い糞袋だ。どうやら昨日のやつららしい。 門に必死に身体を押し当てて中に入ろうと無駄な努力を続けていたが、俺の姿を見つけてすぐにやめる。 そしていかにも『私達は可哀相です』とでも言いたげな素振りでこちらを見てきた。 無論それを見ても、百人中九十八人が「潰したい」と思うであろう気持ち悪さだが。 「ゆ・・・にんげんさん・・・」 「れ、れいむたちをたすけてね・・・」 うぜぇ。何をしていたかは火を見るより明らかだが、一応確認しておこうか。 「・・・何の用だ?」 「でいぶたちやっぱりこのままじゃしんじゃうよ・・・」 「もういちどにんげんさんにたすけてもらおうとおもって・・・」 「へぇ、そうか。・・・で、家には入れなかっただろ?」 「「ゆ゛っ!?」」 二匹の顔色が変わった。やっぱりそうか。身体に付いた跡で丸わかりだっつーの。 そんなこともわかんねえのか。バレバレなんだよ、クソ饅頭が。 「だから言っただろ?鍵掛けてるから入れないって」 「ど、どぼじでばれちゃったのぉぉぉ!!?」 「にんげんさんならだませるとおもったのにぃぃぃぃ!!」 「おまえらみたいなマヌケ以外なら誰でもわかるわ、能無しども。 いくら極限状況でも、あんな目にあった次の日にわざわざそこに戻って助けを求めるようなやつがいるかよ。 どうせチビがいなくなってもどうしようもなかったからって、もう一度家に入って盗れるもん盗ろうとしたんだろ?」 糞袋は両方黙っている。図星のようだ。 「だから言っただろ? 万が一の悪運に縋る以外にお前らが人間様の家に入るなんてことなんかできないんだって。 今日はお前らなんかにかまってる時間は無いんだわ。別に全く残念ではないけどな。 だから・・・オラッ!!」 「ゆぶっ!!」 「ゆげぇ!!」 思いっきり糞袋に蹴りをくれてやった。 重い饅頭なのであまり飛びはしなかったが、双方共に片目から頭にかけて深くえぐれている。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのおめ゛め゛えぇぇ゛ぇ゛!!」 「いだい゛いぃぃ゛ぃ゛!みえないよぉ゛!でいぶちょっどじがみえないよぉ!!」 激痛と狭い視野に驚いて転がりまわる糞袋に近づいて、更に帽子とリボンもズタズタにしてやった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじざん゛ん゛ん゛!!!」 「でいぶのまっかなおりぼんがぁぁ゛ぁ゛!!!こ・・・これじゃも゛うゆっぐりでぎないぃぃ゛ぃ゛・・・」 命と同じくらいに大事な飾りを見る影も無い姿にされた二匹を尻目に、俺は門を開いて玄関へと進む。 「これは来るなって言ったのに、また来た罰だ。 俺は優しいから片方の目は残しておいてやるよ。まあ次見たら残りも潰すけど。 じゃ、精々惨めに生きて、無様に野垂れ死んでくれよ!」 あばよ、と言い残して俺は門の鍵を閉めて家に入った。 相変わらず糞袋どもは「どぼじでぇ!どぼじでごんなごどにぃぃぃ゛!!」などと言いながら転がり回っている。 俺の警告を聞いていたかどうかはわからない。 が、また来ても、それからまた来ても、何度来ても、俺はあいつらを殺さない。 「―――思う存分生きてのたうち回れ、クソ饅頭」 ドアを閉める寸前に、そうボソリと呟く。 決して楽には死なせない。俺に関わる限り、全てを生きたまま奪ってやる。 苦しんで、苦しんで、一片の救いも無くこの世の全てに絶望しきって死ね。 これはただの報復。不法侵入に対する報復。 あんなクソ饅頭ごときが人様の部屋を好き放題荒らしまわった。 たったそれだけでも、ゆっくりに対してなら十分な理由になる。 分不相応な野望を持った結果がこれだ。ざまあみろ、クソ饅頭が。 もう一度、ドアの少し向こうで転がっている奴等に向かってそう呟いて、俺は口元を歪めた。 ・ ・ ・ ・ ・ 「どぼじで・・・どぼじでぇ・・・」 片目を失くしたれいむとまりさはかつて夢見た、ゆっくりしたおうちの前で泣き崩れていた。 「ゆっぐりじだおうちさん・・・にんげんざんみだいにゆっぐりじだゆんぜいがぁ・・・」 どうしてこうなったんだろう。 あのおうちさえあれば、何もかもが上手くいくと思っていたのに。 美味しいものが食べられて、生まれてくるはずだったおちびちゃんたちとゆっくり過ごせると思っていたのに。 でもあっさりと奪われてしまった。いや、奪われたんじゃない。 実際に全部人間の言ったとおりになってしまったということは、きっとあの人間が言った事は本当だったんだ。 これはあの人間のおうち。人間のおうちに住むなんて、まりさたちには無理なことだったんだ。 「ばでぃざぁ・・・ごれがらどうずるのぉ・・・?」 つがいのれいむも、もうゆんゆん泣く気力すら残っていない。 これからどうすればいいかなんてまりさにもわからない。 じぶんたちには、なにものこってないから。 ゆっくりうまれてくるはずだったおちびちゃんたちも、 ゆっくりしたものも、そうでないものもみつけることができたおめめも、 れいむとおたがいにほめあった、とってもきれいでゆっくりできるおかざりさんも、 とってもりっぱだったまりさたちのおうち(だと思っていたもの)も、 そして、これからはいままでよりもゆっくりできるだろうとおもえていた、かすかなきぼうでさえも。 もうじぶんたちには、なにひとつとしてのこっていないんだから。 これからどうしようか。 だれか、ゆっくりをかってるやさしいにんげんさんにかいゆっくりにしてもらえるようにおねがいしようか。 ―――だめだ。いやだっていわれてきっところされちゃう。 ものごいさんになって、なにかもらえるようにがんばっておねがいしてみようか。 ―――だめだ。じゃまっていわれてきっところされちゃう。 やさしいゆっくりにたすけてもらえるようにおねがいしてみようか。 ―――だめだ。きっとおかざりもないゆっくりなんてゆっくりできないっていわれてころされちゃう。 それならこれからはれいむとふたりでだれにもみつからないようにくらしてみようか。 ―――どこで?おめめがかたほうないゆっくりじゃ、きっとゆっくりできないものをみつけられないしにげられない。 じゃあだれかからゆっくりをうばってしまうしかないのか。 ―――だれから?こんなにぼろぼろのまりさたちがかてるものなんて、どこにいるの? ―――もういいや。このままゆんせいおわっちゃわないかなぁ・・・ 「う゛ぅ・・・おぢびぢゃん・・・おうぢざん・・・おりぼんざん・・・ゆ゛っぐりぃ・・・ばでぃざ?」 かんがえても、かんがえても、じぶんたちがゆっくりできるすがたがちっともおもいうかばないので、 ぼそぼそつぶやきつづけるれいむをほうっておいて、まりさはかんがえることをやめました。 ・あとがき ゆっくり相手なら適当に屁理屈こねるだけで十分だよ。 ってことで適当に息抜きで書いたやつでも上げときます。 次の作品上げるまでのつなぎになればいいなーって思ったり。 なにか他の方の作品と感じがかぶってそうなのはスルーしてくださると嬉しいです。 あとどちらに蔓が生えていたのかはご想像にお任せします。 正直どっちでもイラッと来るのは変わらないんで。 ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます! ではまた今度! 小五ロリあき 挿絵 byM1 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさはやめてやれよはないわー。結局まりさは多少賢かったかもだけど同罪じゃん。 -- 2016-05-12 17 25 22 ザマァw -- 2016-04-15 18 54 58 おい、まりさはやめてやれよ。れいむだけにしろよ。 -- 2016-03-17 06 15 31 僕は小学6年生なので キリッ -- 2016-01-27 23 49 18 ↓あなたは働いているんですか? -- 2014-06-14 09 56 01 まあ、正論だよな 俺達は働いて食料を得てる訳だし -- 2013-11-29 00 15 56 お兄さんはひとつ奪い忘れたようだ。 すべて奪うなら、れいむからまりさを 奪わないとたったひとつ希望が残るよ まぁ、お兄さんの慈悲だろうがww -- 2013-04-07 01 09 13 完全論破ww -- 2013-03-15 01 08 25 あばばばばばっば -- 2012-10-17 19 59 53 ざまぁすぐる -- 2012-08-03 11 42 22 ィヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ざまあおおみじめみじめお兄さんに拍手ーーー -- 2012-07-24 18 23 32 たまんねぇなぁおい能無し糞饅頭が!あん? -- 2012-03-23 05 16 16 ヒャッハアアアアア!! 糞袋は虐待だぁあああああああ!!! -- 2011-12-16 00 44 48 ゴミ掃除がイヤだから駆除しなかったのに、動けなくなるくらい痛めつけてどうすんだよ -- 2011-07-12 20 24 15 ↓少なくともゆっくりが人間追い出して人間の家に住んでも意味が無いことは確かだろ 稼ぎの無い人間がン億の家に住んでも維持できないのと同じ 身の程を知れってことだ -- 2011-06-27 17 39 09 ↓↓人間の主張の正しさ…? ただの屁理屈だと思うが… まぁ糞饅頭を破壊することに異論はない -- 2011-06-25 14 25 21 やっぱり王道であるテンプレ展開はゆっくりできるね! -- 2011-06-22 04 48 11 最期に人間の主張の正しさと自分のクズっぷりを理解出来た点に関しては まあ、まだ見所のあるまりさだったな。 -- 2011-02-11 22 31 24 まりさかわいそう れいむはどうでもいい -- 2010-12-11 12 39 27 ざまぁwww とても気分爽快だよ、お兄さん! 論破して身分相応判らせて制裁。とってもすっきりー! -- 2010-10-26 22 41 23
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/984.html
ゆ身売買 32KB ※独自設定垂れ流し。 ※虐待成分無し。 ※現代設定。 ※設定文章が多くてごめん。 ※会話文章が多くてごめん。ひらがなばかりはよみにくくてゆっくりできないね! ※前回れいむヘイトだったので、今回は優遇されてます。まりさは相変わらずヘイトしてます。 ※正直、「ふたば系ゆっくりいじめ 417 ゆっくりブリーダー」とネタがかぶっている上、あちらのほうが 出来がよくてヘコんでます。 ※さらに「さよなら!ゆっくりまりさ!」とも一部ネタがかぶってます。あちらのほうが 秀(ry。 ※餡子ンペ出展。テーマは『群れ(ミニ社会化)』なんですが…。ちょっとテーマと関連が 弱いかも…。 ※じゃりあき様の「かわいい いもうと」からインスパイアされた部分があります。 じゃりあき様のれいむはかわいいよね! コンクリートの道をゆっ、ゆっ、と飛び跳ねる物体。赤いリボンが特徴的なゆっくりれいむだ。 その後ろ、なにやら小型の生き物(?)がれいむについていっている。 赤いリボンと黒い帽子の2匹。同じくゆっくりれいむとゆっくりまりさ、どちらもまだ子ゆっくり だ。 街中を飛び跳ねる親子。その向かった先には人間用のドアと、ゆっくりが押せるほど下に取り付け られたブザーのスイッチがある。 親れいむがためらいもなくスイッチを押した。 「は~い。」 そしてドアから出てきたのはエプロン姿の女性。エプロンには「ゆっくりショップ ゆじま」 の刺繍がしてあった。 親れいむは出てきた女性に言う。 「おねえさん!うちのおちびちゃんを、ゆっくり買い取ってね!」 「ゆ身売買」 必殺引篭り人 ここはどこにでもあるような地方都市。このごくごくありきたりな街の特徴を探そうとするなら、 街ゆっくりと良好な関係を保っている、というところだろうか。 山や森が近くにあるこの街は、以前は野良ゆっくりに悩まされていた。花壇をあらす、学校に 進入する、ゴミをあさって散らかす、車の前に飛び出す。ありとあらゆる害がゆっくりに よってもたらされ、街の人間を困らせていた。 ゆ害に怒った住人が強硬手段にでた町もある。しかしこの街の住人は、言葉をしゃべり、感情 を吐露するこの生き物(かどうかも怪しいのだが)に多少なりとも憐憫の情を持っていた。 さりとて某ゆっくりんぴーすのような、過激な保護まではする気はない。 駆除すること自体は賛成だがジェノサイドまで行くのは忍びない(し、後味が悪い)。 そういう、なんとも歯切れの悪い住人が大半だったのだ。 あれでゆっくりがもう少し物分りがよければ飼うのになぁ。そんな、神様でもさじを投げる ような叶わぬ願いを抱く住人たち。 しかしそれをかなえようとする人間がいた。ゆっくりのせいで犬(ゆっくりを追いかけてしまい 一緒に散歩している人間を急に引っ張って危険)、猫(ゆっくりから攻撃を受けて怪我をしたり、 逆に狩ってきてしまったり)が売れなくなったペットショップの組合だ。 街の平和のため、そして最終的には売り上げアップのため、ペットショップ組合は立ち上がった。 要するに問題なのは人間の街に適応できないゆっくりなのだ。街での生き方、身の処し方を わきまえているゆっくり達は野良とはいえ、街の人間からそれなりの対応をしてもらっていた。 つまり対処するのは以下のゆっくり。 (1)ゲス。窓を割って進入、お家宣言やら略奪をする。花壇に侵入するなど。 (2)バカ。堂々とゴミをあさる、何度教えても人間の街の掟を学ばない。 (3)注意散漫。子供がお菓子を食べているのを見て、道路を横断するようなゆっくり。 (4)自分勝手。赤ゆっくりはかわいいから、これを見せればなんでも許される、 自分はかわいそうだからなど論理破綻をおこしている。 これらを除けば、それなりにゆっくりと人間は共存できるのだ。まあ野良ではあるのだが。 地域猫の考えに多少近い存在にはなれる。 しかしこの (1)~(4)、矯正と教育でどうにかなるようなものではない。それは今まで学者 やら愛で or 虐待お兄さん達の努力の結果から判っている。 そこでペットショップ組合はより根本的な方法、つまり「淘汰による適応進化」を 実践することにした。 「いいかい?あと3回お日様がのぼったら、その日は絶対にお家から出ちゃダメだよ? どんなことが聞こえても、絶対にお家からでちゃダメ。 出ると、ものすごくゆっくりできなくなっちゃうから。」 「ゆっ!れいむわかったよ!にんげんさんのいうこと、ちゃんときくよ!」 「まりさもわかったよ!」 口々にゆっくり達が答える。公園に集まった野良ゆっくり達に、組合のお兄さんが 注意を伝えている。 「じゃあ、ゆっくりフードをわけてあげるね。今言ったことは、ほかのゆっくりにも 教えてあげてね!」 「わかったよ、おにいさん!」 「まりさがちゃんとつたえるよ!」 「ちゃんとつたえるわ!べ、べつにおにいさんのおねがいだからじゃないわ! ごはんさんをもらったから、しょうがなくなのよ!?」 「みょんもみんなにおしらせしてくるんだみょん!」 お兄さんが袋をひっくり返してバラまいたフードを集めながら答える。 このような光景が、街のいたるところで見かけられた。 そして迎えた3日後。ゴミ収集車に掃除機をくっつけたような不恰好な車が何台も街を走る。 「あまあま~、あまあまだよ~!あまあま欲しいゆっくりは寄っといで~!」 大音量で、ゆっくりを確実に引き寄せる曲を流す。曲は野良ゆっくりれいむに歌って もらっているので、とってもゆっくりした曲になっている。 「ゆゆゆっ!れいむのこえなのぜ!」 「あまあまがもらえるなんて、なんてとかいはなの!」 「わかるよー!きょうはかみさまがくれたたからもののいちにちなんだねー!」 「ゆー!やっとれいむのちからをみとめたんだね!まったくこのまちのにんげんはぐず ばかりだね!」 都合のよいことを口走りながら車に寄ってくる野良ゆ達。しかし彼らの希望はあっという間に、 吸い込まれていった。 文字通り、体ごと一気に。 強力な吸引力が衰えることなく野良ゆ達を吸い込んでいく。 「な、なんなのぜぇぇぇ~!?」 「ご、ごんなのどがいばぁ~!!??」 「わがらないんだよ~!?」 「でいぶはじんぐるまぁああざぁぁ~!?」 どんどん吸い込んでいく。ゆっくりが絶対に逆らえない言葉の一つ、「あまあま」を使って 一網打尽である。 しかしゆっくりは絶滅しなかった。この大虐殺を生き延びたゆっくりもいるのである。 「お、おかあしゃん!?おしょとがきょわいよぉぉ!」 「れいむのおちびちゃん!ゆっくりしていってね!おうちのなかにいればゆっくりできるからね!」 「まりしゃもきょわいんだじぇぇぇ!?」 「おうちのなかにはこないって、にんげんさんがいってたんだぜ!おちびたちはまりさをしんじる んだぜ!」 「そうだよ!おとうさんとおかあさんをしんじてね!」 「「ゆ、ゆっくりりかいしちゃよ(じぇ)!」」 人間の指示をしっかりと守っているゆっくり達はちゃんと生き延びたのである。 ゲス、バカ、自己中、注意散漫なゆっくり達はあっさりひっかかって虐殺されていく。 「ゆっ!おしょとからあみゃあみゃしゃんのこえがしゅりゅよ!」 「ありしゅ、あみゃあみゃしゃんほしいよ!」 「だめよおちびちゃん!おうちにいないゆっくりは、いなかものよ!」 「そうだよ!にんげんさんがおうちにいればあんぜんっておしえてくれたんだよ! れいむとありすのおちびちゃんならりかいできるよね!」 「「しょんにゃのどうでみょいいでちょ!あみゃあみゃほしいよ!」」 「どぼじでぞんなごどいうのぉぉー!?」「 「どがいばじゃないわぁぁぁー!?」 「みょういいよ!れーみゅはあみゃあみゃもりゃいにいきゅよ!」 「ありしゅもときゃいはにもりゃってくりゅよ!」 「だ、だめよおちびちゃん!おそとはあぶないのよ!」 こうして赤ゆっくりを追いかけていった親2匹も、仲良く吸い込まれていった。 子供を監督できない、教えられないようなゆっくりも等しく虐殺である。 ペットショップ組合の説明はこうだ。 まずゲス等の矯正不能個体はすべて排除(虐殺)。これは街に被害を出すからしかたがない。 しかしそれ以外は残す。悪さをしていないのに殺すのはかわいそうだ。 それを何世代かに渡って続ける。ゆっくりは短命。特に街の野良は寿命は短い。せいぜい3年、 長くても5年である。世代交代はそれこそ1年もかからない。 こうして学習する、人間の掟には従うゆっくりだけを街ゆっくりとして残していく。 これを繰り返せばゆっくりは街に適応する(というか、適応しないゆっくりはすべて死ぬ)。 進化学でいう「淘汰圧」を人間が与えてやるのだ。これにより、進化という名の適応が すすむ。街に害を与えないゆっくりだけが繁殖するのだ。 一度このようなゆっくりが繁殖すると、ゲス等の個体が出にくくなるのもうれしいところだ。 街に適応したゆっくり集団に対して、たとえば外部から別の個体が来たとしよう。 当然そいつは問題を起こす。するとゆっくり集団は街から攻撃される危険が高まると判断、 これを排除する。 集団内部から発生した異分子もこうやって排除される。 街の人間の中には排除に抵抗を示すものもいたのだが、最後には折れてこの計画を承認した。 道路に飛び出して、子供と勘違いしてハンドルを切ってしまった車が店に飛び込む事件も起き、 ゆ害が改めて問題になったことが最終的な理由だった。 こうして街のゆっくり達は、人間と共存できるものを除いてどんどんといなくなっていった。 そして数世代が過ぎる。 ペットショップ組合は次の手を打った。ただ売り上げアップを待つようでは この生き馬の目を抜く世の中、生きていけない。街を救うという表向きの裏で、次の策を 進めていたのだ。転んでもタダで起きたら貧乏人。タダより高いものはないのだ。 街のためにお金をだした組合が、その投資を回収する手段。もちろんペットとして ゆっくりを売るのだ。ただし、ただのゆっくりには興味ありません。 この中に「野良出身だけど物分りがよいゆっくり」がいたらペットショップに来なさい! 以上! ではなく。 そういう付加価値のあるゆっくりが求められ始めたのだ。 ゆっくりがペットとして広まってから、しっかりした教育による高品質ゆっくりが市場に あふれるようになった。これはこれで人気があるものの、人間満たされるとさらに欲が 出るもの。ちゃんとした敬語を使ったり、お家での作法をしっかり学んでいるようでは もはやゆっくりではない、というわがままな意見が出てきた。 さりとて単なる野良では物分りが悪すぎる。ひとつ教えるのに一ヶ月などザラである。 それではペットたりえない。 ペットショップ組合は悩んだ。野良出身でありながら物分りがよい、覚えがよいゆっくり。 口調や仕草は野良、お家での作法はあまり知らない。でも人間が教えるとちゃんと覚える。 こんなゆっくりがいればいいのに。 そこで考えたのが先ほどの処置。ゲス等を減らし、街に適応できるゆっくりを増やす 計画だ。これにより野良っぽい飼いゆっくりをペットショップが生産するという手間は省けた。 街に行けばそんなゆっくりばかりなのだから。 次に組合は残ったゆっくり達に取引を持ちかけた。 「子ゆっくりを『巣立ち』させないか。」 「われわれがゆっくりさせてくれる飼い主さんを探してあげる。」 「街で野良生活をするよりも、ずーっと良い生活が子ゆっくりを待っている。」 「ただし、子ゆっくりは親がしっかり教育すること。飼い主さんのところで粗相をすれば 子ゆっくりはすごくゆっくりできなくなる。」 「教える内容は我々が親ゆっくりに伝える。忘れないよう、紙に書いたものもあげよう。」 「子ゆっくりの様子はいつでも教えてあげる。飼い主さんから写真をもらえるからね。 そして子ゆっくりが飼い主さんをゆっくりさせてあげられていれば、 子ゆっくりがゆっくりプレイスに行けたお祝いとして、フードを上げるよ。」 そう、悪魔のささやきを聞かせたのだ。 残った親ゆっくり達にバカはいなかった。だからこの提案が魅力的なものであることはすぐに 理解した。 いくらゲスを筆頭とした、街の害ゆがいなくなったとはいえ、依然として街はゆっくりが住むには 苦労の絶えないプレイスだ。 足りないゆっくり成分を求めて赤ゆっくりを増やそうとしても、食べ物がなかったり お家が狭かったりと、どうしても無理が出てくる。子沢山はゆっくりできるが、街でやろうにも 増えすぎると自分の首を絞めてしまう。 正直、巣立ちさせるには子ゆっくりは幼い。まだ親ゆですら子離れができないくらいだ。 しかしこのまま野良生活で苦労させるよりも、子ゆっくりがゆっくりプレイスに行けたほうが うれしい。 それにぶっちゃけ、食い扶持が減ることはありがたかった。食べ物が少ないなら、 食い扶持を減らせばいい。それだけ残った家族に食べ物がいきわたる。 子ゆと別れるのはつらいが、残された家族がおなかいっぱいご飯を食べられることも大切だ。 さらに飼い主さんを満足させられたなら、ペットショップからご飯がもらえるらしい。 子ゆっくりはプレイスでゆっくりし、残された家族もご飯がもらえてゆっくりできる。 少し寂しくはあるが、両者とも幸せになるのなら万々歳だ。 街の野良ゆっくり達は、ペットショップの提案に乗った。 その日から、親ゆっくり達の勉強が始まった。各ペットショップに集まり講習を受け、 教育内容の書かれた紙をお家に持って帰って子ゆっくり達に教え込んだ。 子ゆっくりは突然降って沸いた教育に、ゆっくりできないと泣き出すものが続出したが、 親ゆっくりに説き伏せられてしぶしぶ従っていった。 そしてはじめての試験日。親ゆっくり達は子ゆっくりを連れ、ペットショップに集まった。 「おねーしゃん!れいみゅあみゃあみゃしゃんがたべちゃいよ!」 「あまあまはまた今度ね。」 「ゆーん…、わかっちゃよ…。でも、こんどはちょうだいにぇ!」 「はいはい。じゃあご飯ね。どうぞ。」 「ゆわーい!むーちゃ、むーちゃ、ごっくん!ち、ちちちあわちぇぇー!」 「まあ、ごっくんしてきれいにたべるのね。」 「おかーしゃんにおちえてもらっちゃの!たべものしゃん、たいしぇつだきゃら、 こぼしゃないようにって!」 「えらいわね。」 「ゆーん!おかーしゃんはゆっくちしちぇるゆっくちだもん!あちゃりまえだよ!」 そばでハラハラとしながら見ていた母れいむも、スムーズにすすむ試験にすこし安心して きたようだ。 この子れいむはもちろん合格。野良出身である口調、仕草をしており、また失敗はあるものの 聞き分けよく注意を聞いて直していくという、まさにペットショップ組合が望んだとおりの ゆっくりだった。 母れいむは最後に子れいむを揉み上げでひっしと抱きしめると、「にんげんさんをゆっくり させていってね!」と別れの言葉を伝えた。 ペットショップからお祝い金としてゆっくりフード(ゆっくりでも開けやすいパッケージ) をもらうと、街中のお家へ帰っていく。 ペットショップの窓から、子れいむは寂しさを感じさせつつも、巣立ちへの期待をにじませた まなざしでそれを見ていた。 「ゆっ!しゃっしゃとまりしゃしゃまにあみゃあみゃだしゅんだじぇ!」 「こら、人間にむかってそういう口の聞き方をしちゃだめだろ。」 「にゃにいっちぇるんだじぇ!?くしょどりぇいはしちゃがうしきゃのうがにゃいんだきゃら、 もんきゅをいわじゅにまりしゃしゃまに『ほーし』しゅりゅんだじぇ!」 「…失格!」 「ゆがーん!お、おちび!なんで教えたとおりに言わないんだぜ!?」 もちろん一夜漬けでは受からない。親まりさはいまだに文句を言う子ゆっくりを帽子にのせる と、ずーりずーりと帰っていった。 「うちには子まりさがいるんだけど、仲良くお友達になれるかな?」 と言って写真を見せると、 「むほぉぉぉ!?まりしゃはちいしゃいわにぇぇぇー!だいじょーぶよ!ありしゅがときゃいは なあいしかちゃをれくちゃーしちぇあげりゅわー!」 あっという間にレイパー誕生。 「退場っ!」 「ち、ちびちゃんん!?どうしてれいぱーになっちゃうのぉぉ!?」 親ありすの願いもむなしくレイパー化する子ありす。これも排除される。 「ちぇんのおちびちゃんはゆうしゅうなんだねー。わかるよー。」 「じゃあ計算問題を答えてみて。1+1=…?」 「うるしゃいんだねー。おにいしゃんはばきゃなんだねー。ちぇんがしょんにゃみょんだい こちゃえるみゃでもにゃいんだねー。」 「そうなんだよー。おにいさん、さっさとじぶんがばかだってきづいてねー。」 「ゲスと認定。排除します。」 ゲスはもとより排除の対象。その日から、このちぇん親子は街の中で見かけなくなった。 どこへ行ったかは誰にもわかない。 悲喜こもごも、初めての巣立ち試験はなかなかに大騒動だったが、人間もゆっくりも徐々に この状況に慣れていった。 ペットショップに陳列された野良出身の子ゆっくりは飛ぶように売れた。自分でしつけをしたい (でも覚えが悪いのはイヤ。手軽に教え込む達成感を味わいたいの☆)という (若干ワガママな)客は、実は多かったのだ。 ペットショップ組合の目論見はスマッシュヒットだった。人間がゆっくりを教育するのは難しい。 結局のところ体罰やらお仕置きやらでゆっくりさせない、という方法になるし、なにより 手間がかかり過ぎる。人件費としつけの成功率を勘案すると、赤字になることもしばしばだ。 だから親ゆっくりに教えさせる。親ゆは子ゆのために必死になって教えるから成功率もわりと良い。 人間の手間は講習会と試験だけで人件費も抑えられる。 なにより一度に大量の子ゆっくりを教え込めるのが大きい。人間がやったら何人必要か わからない作業も、個々の家庭でやれば並列作業で効率が良い。 手間と人件費を抑え、質の高い子ゆっくりだけ売り出し、ダメな個体は親ゆっくりにつき返す。 ペットショップの収益率は飛躍的に高まった。 では子ゆっくりはどうなったのか。 買われて行った子ゆっくりは、慣れない人間との生活にはじめはゆっくりできずにいたが、 元々物覚えの良い個体として選別されたゆっくりである。飼い主さんに教えられ、覚え、 そしてだんだんとゆっくりできるようになっていった。 飼い主さんも覚えのよい子ゆっくりへ教えることに達成感を覚え、お互いにゆっくりとした 生活ができるようになった。 今日も母れいむがペットショップへ来た。 「おねーさん、こんにちは!おちびちゃんたちのようすをゆっくりおしえてね!」 「まあ、れいむ。こんにちは。れいむのおちびちゃんたち、飼い主さんのところでとっても ゆっくりできてるわよ。飼い主さん達も、おちびちゃんがとってもいい子ですごくゆっくり できるってほめてたわ。」 そういって、飼い主からもらった写真やビデオを母れいむに見せた。 子ゆっくりはれいむ、ありす、れいむの3種。どの子も楽しそうに歌い、お兄さんに抱きあげられ、 元気に遊び、おいしそうな山盛りのご飯をむしゃむしゃしていた。 「ゆゆーん!れいむのおちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ!」 「うちのショップじゃ、れいむの子が一番評価が高いわ。だから、今日は特別にご飯に ケーキをつけてあげる。」 「ゆゆんっ!れいむうれしいよ!つぎにしけんをうけるおちびちゃんも、とってもいいこだよ! つぎもゆっくりおねがいするよ!」 「期待してるわ。じゃ、はいこれ。」 ゆっくりフードとケーキの箱を受け取り、母れいむは意気揚々とお家へ帰って言った。 「おかあしゃん!ゆっくちおかえりー!」 「おちびちゃん、ゆっくりただいま!きょうはとくべつにけーきさんをもらったよ!」 「ゆわーい!けーきしゃんはゆっくちできりゅからだいしゅきー!」 店の裏口で待っていた子れいむがぴょんぴょんとうれしそうに飛び跳ねる。 これも教育の一環。街の歩き方、そしてお店の前でちゃんと待つ忍耐力を教える訓練だ。 母れいむは頭はあまりよくなかったが、教育者としてはなかなかの腕前だった。 街の害ゆ駆除の直前、れいぱーありすにすっきりさせられてしまい、母れいむは4匹の赤ゆっくりを にんっしんっしてしまった。途方にくれた母れいむは、それでも赤ゆっくりを大切にしようと 決めた。れいぱーは許せないが、赤ゆっくりに罪はないからだ。 ほかの野良ゆっくりになんとか協力してもらい、4匹ともを産み落とした母れいむは、 すぐにペットショップの提案に乗った。それしか赤ゆっくり達を育てる方法がなかったからだ。 赤ゆっくりは上かられいむ、ありす×2、そしてれいむの4匹。 姉れいむの教育は本当に大変だった。試験に落ちること3回。そのたびにペットショップから 指導を受けて教育を続けた。幼いゆっくりを4匹も抱えての教育は苦難の連続ではあったが、 姉れいむはお姉さんとしての自覚が強かったため、なんとかペットショップ入りすることが できた。 そして姉れいむは飼い主さんに買われていった。さびしくもあったが、なによりご飯を ペットショップからもらえるようになったのは本当にありがたかった。 母れいむは続けて2匹の子ありすの教育にも取り掛かった。姉れいむへの教育を元に、 今度はより野良らしく、しかし物分り良く育てていく母れいむ。 苦労は実を結ぶ。2匹の子ありすはすぐに飼い主さんを見つけた。しかも妹のほうの ありすはなんと芸能界デビューまで果たす。ゆっくりユニット(略して『ゆニット』) の『Be For Yu!』のメインダンサーとしてデビューしたのだ。 「ゆー!おかあしゃんみて!おねえちゃん、しゅごくゆっくちしちぇるよ!」 ペットショップに置かれたテレビに、Be For Yu! が映し出された。妹ありすが見事なダンス を決めている。両脇にはれいむとみょん。この3匹が Be For Yu! だ。バックダンサーは 4匹のちぇん達。 妹ありすは母れいむのお歌じょうずを受け継ぎ、歌唱力が抜群だった。それもゆっくりが 好む歌ではなく、人間が聞いてゆっくりできる歌だ。 「ゆーん!おねえちゃん、とっちぇもときゃいはだね!」 「そうだね。おねえちゃんはとってもとかいはだね。おちびちゃんもはやくおねえちゃん みたいに、いいかいぬしさんにであえるようがんばろうね!」 「……ゆー、しょうだね…。」 なぜか子れいむは落ち込んでいる。 「どうしたの?しけんさんがこわいの?おちびちゃんはとってもききわけがいいから、 しけんさんはごうかくまちがいなしだよ!」 「ちぎゃうの。れいみゅ、おかあしゃんとはにゃれたくにゃいよ…。」 「おちびちゃん…。おかあさんもおちびちゃんとわかれたくないよ。でも、いっしょうのら ですごすのは、とってもたいへんなことだよ。」 「ゆー…。」 それは子れいむにもわかっていた。いままでどれだけ辛い思いをしてきたか。 食べ物は満足にむしゃむしゃできない。猫や犬に追いかけられたことはしょっちゅうだ。 寒い日には餡子の芯まで冷え切ってしまった。風が吹いてホコリをかけられたり、 太陽に焼かれたり、雨に溶けてしまいそうになった。 飼い主さんのもとでなら、そんなことはおきない。それはわかっていた。 それでも子れいむは母れいむと別れたくなかった。 「おちびちゃん、よくきいてね?ゆっくりはいつか『すだち』をするんだよ。 それはしぜんなことだよ。…たしかにおちびちゃんはまだちいさいよ。 でも、まちではすだちはちいさいときにするものなんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 「ゆー…、ゆっくち、りかいしゅりゅよ…。」 突然、暖かいものに子れいむは包まれた。母れいむのもみ上げがぎゅっと子れいむを抱きしめた のだ。 「おかあさんのためにも、おちびちゃん、どうかかいぬしさんとゆっくりしてね。 おちびちゃんがかいぬしさんとゆっくりすると、おかあさんもゆっくりできるんだよ。」 「…ゆっ。わかっちゃよ。れいみゅわかっちゃよ!しけんさん、がんばりゅよ!」 「よくいえたねおちびちゃん!それでこそれいむのおちびちゃんだよ!」 2匹は元気を取り戻し、意気揚々と巣に戻っていった。 さて、ここで子ゆっくりへの教育内容を見てみよう。もちろん難しいことはゆっくりには理解 できない。しかし「野良だけど物分りがいい」という条件を満たすだけなら、 実は4つのことを教えれば可能なのだ。 (1)人間はゆっくりの見えないところでちゃんと静かにゆっくりしている。 (2)人間はとても力が強い。れみりゃやふらんより強い。 (3)だからゆっくりは人間をイラつかせてはいけない。人間が教えてくれることは素直に覚えること。 (4)人間をゆっくりさせるとご飯がもらえる。それはゆっくりにとっても人間にとっても幸せ。 基本、ゆっくりは人間を「すごくゆっくりしていないもの」とみなしている。それが教育の邪魔 になるのだ。人間がゆっくりを教育するときに一番問題になるのがこの思い込みで、これがある せいでゆっくりへ教えることの大半が無駄になる。「ゆっくりしていないもの」が自分に教える ことなど何もない、と心の底で思っているからだ(これは無意識にそう考えているのでゲスとは 違う。意識レベルで当然と認識するとゲスとなる)。 まずはこれが間違いだと教えるのが最初の一歩。 次の一歩は人間がとても強いということを教える。これで力関係を理解し、無駄な増長を抑える。 さらに人間をゆっくりさせるには、イライラさせないことがもっとも重要だ。イライラするのは 思い通りにならないとき。だから、人間に言われたことは基本、すべて素直に受け入れること。 ここまでくればもうゴールも同然だ。あとは人間をゆっくりさせるのが自分の仕事だと覚えれば 完璧である。 人間がこれを教えようとすれば、(1) に引っかかって大半が脱落する。結局、暴力と恐怖で教え込む ことになる。人間が何を求めているのか、自分達に言い聞かせていることの後ろにある、本当の目的が 何か、それを類推できるちょっとゆっくりらしからぬゆっくりだけが、人間の教育についてこれる ゆっくりなのだ。これでは大量生産はできない。 しかしこれをゆっくり、しかも親が教えればどうなるか。親ゆっくりは子ゆっくりからすれば とてもゆっくりしている存在だ。だから素直に教えに従い、教育がとてもスムーズに進む。 子ゆっくりにとっても楽しく勉強ができて一石二鳥なのだ。 「ゆっ!おちび!それじゃきょうのおべんきょうをはじめるのぜ!」 「…ゆー、まりしゃ、もうべんきょうしゃんいやなのじぇ…。」 「そんなことじゃしけんさんにごうかくできないんだぜ!ほら、これをよむんだぜ!」 「ゆー…、いち、にんげんはゆっくちのみえにゃいところで…。」 「こんなにちゃんとおべんきょうさせてるのに、なんでなんどもおちるんだぜ…。まりさはひげきの ひろいんさんなんだぜ…。」 これは、悪い例。ただ子ゆっくりに文章を丸暗記させただけでは教育の効果は出ない。この親まりさ は子ゆっくりが試験に落ちるたび、ペットショップの店員からそのことを指導されているにも かかわらず、手のかからないこの方法ばかりを採る。典型的なダメ親ゆだ。 しかしこういう質の悪い親の餡子を受け継いだ子ゆがペットショップに入ったら大変だ。 店員は厳格に試験を行うことでそれを防ぐ。これは街のバカを減らす(試験に受からないので結局 エサももらえない。よって餓死の可能性が高まる)効用も期待できる。 「むきゅ!おちびちゃんはちゃんとりかいしているようね!」 「むきゅんっ!もちろんよ。ぱちぇはおかあしゃんのぱちぇだもの!ちゃんとりきゃいできりゅわ!」 こちらはちゃんと教えることができたようだ。ぱちゅりー種ともなると文章を読むだけで、だいたい 伝えられる。試験に受かるのもぱちゅりー種が非常に多い。 これは、ぱちゅりー種が街での主流種となることを後押ししているので、バカを減らす効用が またもや期待できるのだ。 「さあ、おちびちゃん!きょうもとかいはにおべんきょうをはじめましょうね。」 「おかあしゃん!ありしゅ、にんげんしゃんがれみりゃよりちゅよいなんてしんじりゃれにゃいよ!」 「ふふっ、まだちいさいおちびちゃんはしらないかもね。でもありすはちゃんとみたわ。 れみりゃをかたてであしらえるのがにんげんさんなのよ!ゆっくりとかいはにりかいしてね!」 「ゆっ!そうにゃの!?ゆっくちりかいしゅりゅわ!」 「ゆふふ…。おちびちゃんはとかいはさんね!」 こちらも成功例。ありす種は知能が高いので試験合格率も高いが、『とかいは』という謎の判断基準 により頑なに信じないこともあり、ややムラがあるのが弱点だ。 では先ほどのれいむ親子はというと…。 「じゃあきょうもおべんきょうをはじめるよ!」 「ゆっくちおねぎゃいしましゅ!」 不幸中の幸いか、れいぱーありすはよほど頭脳派だったようだ。その資質が存分に発揮されている。 「きょうはにんげんさんをゆっくりさせるほうほうだよ!まず、にんげんさんがおちびちゃんに なにかしてほしいことをいうよ!そうしたらどうする?」 「ゆっくちできにゃいことだったらむちしゅりゅよ!」 「ゆっ!だめだよおちびちゃん!それはにんげんさんがとってもゆっくりできなくなっちゃうよ! おちびちゃんはほかのゆっくりをゆっくりさせない、ひどいゆっくりなの?」 「ゆゆゆっ!?しょんにゃこちょにゃいよ!れいみゅはゆっくちをゆっくちしゃしぇらりぇりゅよ!」 「そうだね、おちびちゃんはゆっくりをゆっくりさせられるよね。 このまえおしえたように、にんげんさんはゆっくりにみえないところでひとりゆっくりするのが すきなんだよ。だから、にんげんさんをゆっくりさせないのは、ゆっくりをゆっくりさせない ことだよ!」 「ゆー?れいみゅ、わりゅいこちょをしちゃの…?」 「おちびちゃんがにんげんさんのいうことをちゃんとまもれば、にんげんさんはゆっくりできるよ! だから、にんげんさんのおしえてくれたことはすなおにおぼえようね!」 「ゆー!ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 これが理想的な形。おおよそ人間には理解不能の論理だが、要は比喩である。ゆっくりに対して 同じことをやったらゆっくりできない、と(同一単語を連発していて人間には気分が悪いが) 教え込むのが一番理解が早い。 この点で、れいむは教えるのが非常にうまかった。れいぱーに襲われ、周りの助けをなんとか借りよう と努力してきたことで、相手の立場を類推する機会が多かったせいかもしれない。 「うん、合格よ。さすがれいむね!」 「おかあしゃん!れいみゅやっちゃよ!しけんしゃんにごうかくしちゃよ!」 「すごいね!さすがれいむのおちびちゃんだよ!」 今日は試験日。子れいむは当然のように試験に一発合格した。 「それじゃ、子れいむはペットショップにお泊りね。」 これは新しい環境に慣れる練習、と親ゆっくりには説明しているが、演技上手のゲスを見抜くための 措置だ。お泊りまで行ってしまうと安心しきって、ほとんどのゲスは本性を現すからである。 親れいむはあらためて子れいむを両方のもみ上げでぎゅっと抱きしめた。 「おちびちゃん、よくがんばったね!れいむうれしいよ!」 「…おきゃーしゃん…。ぐしゅっ。」 子れいむは涙声だ。いくら優秀でも、巣立ちするには幼い。 「あんしんして、おちびちゃん!おちびちゃんがかいぬしさんのいうことをちゃんときけば、 かいぬしさんはゆっくりできるよ!おちびちゃんとかいぬしさんがゆっくりすると、 れいむもゆっくりできるからね!それをわすれないでね!」 「ぐすっ、…わかっちぇるよ!れいみゅ、がんばりゅ!」 「それじゃあね、おちびちゃん。」 しかしそれを言い終わるのを待たず、突然ペットショップに轟音が走った。 「!?れいむはここにいて!ここなら安全だから!」 店員のお姉さんが部屋から駆け出した。 店の裏口は積み上げたダンボールが散らかるひどい有様だった。裏口のドアが吹き飛ばされず、 ひしゃげているだけのところを見ると、そこまで大きな爆発ではなかったようだが。 「ゆーっ!さっさとでてきてね!」 表でなにやら騒いでいるゆっくりがいるようだ。お姉さんは急いで壊れたドアを開けようと奮闘 しはじめる。奥からあわてて飛び出してきた店長が、惨状を見て一瞬固まったものの、お姉さんの 姿を見るとドアの撤去を手伝ってくれた。 「ゆっ!おそいよおねえさん!まりさはまちくたびれたよ!」 裏口前、そこにはドスまりさがぷんぷんと怒りながらいた。 「まりさ、これはなんのつもり?」 ドスとはビックリしたが、お姉さんは強気だ。すでに店長が加工所に連絡を入れに戻っている。 少し時間を稼げばすぐに対処できるようになる。 「まりさはおこってるんだよ!さっさとみんなをかいほうしてね!」 「??何の話をしているの?詳しく教えて頂戴。」 「ゆー!とぼけるき!?ぺっとしょっぷさんがまちのゆっくりたちをだましてかこうじょに うりとばしているのはわかってるんだよ!」 「えっ!?私たちが?加工所に?違うわ!全然違うわ!」 お姉さんは驚いて口調がちょっと変になっていた。 「うそはいけないよ、おねえさん!ひがいゆっくりのしょうげんもあるんだよ!」 「本当よ!私たちは街ゆっくり達が素敵な飼い主さんと出会うお手伝いをしてるのよ! その証拠に、お店の中から悲鳴は聞こえてこないでしょ?」 「…ゆっ、そういえばぜんぜんさけびごえとかきこえないよ?どうなって…、ゆん…、ゆん…。 そういうことなんだね?」 ドスまりさはなんだかボソボソとした声にうなづいている。 「ゆーっ!やっぱりうそをついてるんだね!かいぬしさんとかいってだましてるから、ひめいは でないんだよ!」 「嘘じゃないわ!ほら、この写真を見て。巣立ちした子たちよ!」 お姉さんがドスまりさに写真を見せた。ドスは混乱している。 「ゆゆゆっ!?やっぱりおかしいよ…。このこたちはすごくゆっくりしてるよ!どういうことなの!?」 ドスは上目遣いで怒っている。どうやら帽子の中にいるらしい。 再びボソボソとした声がドスまりさに何やら吹き込む。 「…ゆっ!そういうことなんだね!あれは『ごーせーしゃしん』っていうんだね!」 何をどう合成するのかわかってはいないようだが、それでもドスまりさは納得したようだ。 どうもややオツムの足りないドスらしい。 「もうだまされないよ!おねえさん、まりさのどすすぱーくでゆっくりしてね!」 ドスまりさは頬に隠していたスパークきのこを一気に噛み砕く! さすがに危険を感じ、お姉さんは店の中へ避難しようとした。 そのとき、店から何かが飛び出した! 「ゆーっ!!まって、どす!」 あの教え上手のれいむだった。 「おみせのなかにはおちびちゃんがたくさんいるんだよ!おみせをこうげきしたら、おちびちゃん たちがゆっくりできないよ!」 ゆっくりできない、それはゆっくりにとって最大の抑止力。 ドスまりさは口の中に溜まっていたスパークを飲み込んだ。 「れいむ、そこをどいてね!そのおねえさんはうそをついてるよ!どすであるまりさにはわかるよ!」 「うそなんかついてないよ!れいむのおちびちゃんたちはみんなかいぬしさんとゆっくりしてるよ!」 いつの間にか、ドスまりさの周りには多くの街ゆっくりが集まっていた。 「どす!おみせをこうげきしないで!ありすのとかいはなおちびちゃんをいじめるなんていなかもの のすることよ!」 「わかってねー、どす!ちぇんのおちびちゃんはすだちのさいちゅうだよー。こうげきされたら ゆっくりすだちできないんだねー。」 「どす!まりさのおちびちゃんにけがをさせたらゆるさないんだぜ!」 口々にドスまりさを非難する。やや?とはいえ、さすがにドスまりさも何かがおかしいと気づき始めて いた。 「…どういうことなの?まりさにゆっくりせつめいしてね!」 ドスまりさが帽子を振る。べちっ、と地面に落ちたのは、まりさとれいむの番。 「いぢゃい!なにずるんだぜどず!」 「でいぶをじめんざんにおどずなんでゆっぐりじでないどずはじね!」 …まごう事なきゲスの番だった。 「あ、こいつらは山から下りてきたって言うゲスね!」 お姉さんには見覚えがあった。その汚れて、少し破けた帽子とリボンが目印だ。 山から下りてきて、街ゆっくりから『巣立ち』について聞いたという番。「えさがもらえる」という 都合のよいところだけを覚えたらしく、ペットショップにきていきなり 「おちびちゃんをみてゆっくりしてね(するんだぜ)!それとさっさとごはんをよこしてね(すんだぜ)!」 とわけのわからないことをいっていた番だった。 ゲスということで加工所に引き渡そうとしたのだが、詰め込んだポリバケツを職員がひっくり 返してしまい逃げ出していたのだ。 「どうしてまりさにうそをついたの!ゆっくりせつめいしてね!」 「ごのばばあがまりざにごばんをよござながっだんだぜ!ごいづはげずなのぜ!」 「ぞうだよ!でいぶをげずよばわりずるばばあだよ!ゆっぐりどずがぜいざいじでね!」 追い詰められたせいなのか、はたまた落ちたときよほどいたかったのか、2匹はダミ声でドスまりさ に訴える。 もちろんドスは取り合わないが。 「げすはおまえたちだよ!まちのゆっくりたちみんながしょうにんだよ!」 ドスまりさのゆっくりさせない迫力、そして街ゆっくり達の包囲。2匹はおそろしーしーをもらして 涙を流している。 「はーい、そこまでー!ゲスはこちらで処分します。いいですよね、まりさ?」 お姉さんが割って入った。 「…おねえさん、ごめんなさい。まりさがおみせさんをこわしちゃって。」 「いいのよ。わかってもらえれば。」 「おわびにこのげすたちはすきにしてね。できたらかこうじょにおくってね!」 「「がごうじょはい゛や゛ぁぁぁ!」」 「そうさせてもらうわね。」 お姉さんは崩れたダンボールの中から透明箱を2個取り出すと、手際よくゲスを詰め込んだ。 店の修理費には程遠いが、その足しにはなってもらうつもりだった。 「…それじゃ、まりさはやまにかえるね。」 「まりさ、ゆっくり気をつけて帰るのよ。」 「ゆっ…、おねえさんありがとう…。ゆっくりかえるよ。」 ドスまりさは落ち込んだ様子で山へと戻っていった。 騒動もあったが、1週間後には裏口も直り、いつもの日常が戻ってきた。 街ゆっくり達は今日も子ゆっくり教育に励んでいる。 街の人々は物分りのよい子ゆっくりをペットにして満足する。 子ゆっくりは飼い主さんの下でゆっくりと人間社会を学び、飼い主さんを喜ばせ、そして自分も ゆっくりできていた。 街とゆっくりが、ゆるやかにかみ合い、ゆっくりとした時間をまわしていく。 そんなゆっくりした環境のうわさは、いまや山に住む野生ゆっくり達にも伝わっているようだ。 ペットショップの裏口には、そんなうわさを聞いた野性ゆっくりが時々、子ゆっくりや 自分(!)を売り込みにくるようになった。 ほら、今日もまた裏口のベルを鳴らすゆっくりが来た。 最近、山は不作でエサ欲しさに自分を売り込みにくるようなのが多いのよね、と お姉さんは愚痴を言いながら裏口を開けた。 そこにいたのは…。 「ゆっ!まりさはどすまりさだよ!おねえさん、どすをゆっくり買い取ってね!」 ・ゆっくりユニット(略してゆニット)って、ただ「ゆニット」言いたいだけちゃうん? →…、ごべんなざぁぁぁい! ・ありすの見事なダンスって想像つかないんだけど? →MSX 版ディスクステーションの魔導音頭みたいなものだと思ってください。 ttp //www.nicovideo.jp/watch/sm1377973 作者は本当は PSG 版の曲が好きです。どうでもいいですかそうですか。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 248 ゆっくりできない理由 ふたば系ゆっくりいじめ 216 子まりさの反乱 ふたば系ゆっくりいじめ 182 どすすぱーくをうつよ! ふたば系ゆっくりいじめ 177 人間の畑だと説得してみよう ふたば系ゆっくりいじめ 147 陰口 ふたば系ゆっくりいじめ 111 効率化の道 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓6 もしドスを殺してそのドスの群れが攻めてきたらどうするんだよー わかれよー -- 2013-09-19 23 56 33 ゆっくりにたいしてなんだからそんなこまかいところまでといつめなくてもいいよー? わかってねー? -- 2012-07-26 13 44 57 ↓4 れいむいかのちのうなんだねーわかるよー -- 2011-07-06 22 12 38 ↓3 ドスって言っても山暮らしなんだろうから、町のルールを知らないのも当たり前だろ そこにいかにも人間に危害を加えられた風体で来られれば、口車に乗せられるのも想像に難くないだろ それに弁償とか言ってるけど、山暮らしのドスに、そんな経済力あんのかよ?www -- 2011-06-16 23 32 01 ドスはオークションかなにかでかければかなり高値つくんじゃないかな 繁殖で増やすこともできない突然変異のみだし 野生のドスは能力、性格含めて捕獲や飼育に困難があるかと 自身を売った固体なら飼育してもむやみに暴れる危険性も少ないだろうしね -- 2011-04-29 16 07 03 ↓↓それは違うと思います なぜなら、ドスは比較的頭が良いので同じ過ちを犯しませんが、 そこでドスをころしたら他の群れのゲスやそのドスの子供が今回 のように攻めて来るかもしれないのです だから逃せばそれが抑止力になって野生のゆっくりによる 被害が減るから逃がしたんだと思います -- 2011-01-05 23 51 28 ゲスに簡単に騙されて人間に戦いを挑み 実際にドアまで破壊した 危険極まりないドスは野放しなんだ・・・ しかも店長の了解もなし勝手にドスを許すお姉さんってw 店長より偉いの?wお姉さんが弁償するの?w このお姉さんを筆頭にこの町の人間は ゆっくり並みの知能しかないんだろうね -- 2010-11-09 19 54 01 どすを買い取る奴はいるのか…? それにしても住みやすそうな町だ ゆっくりも人間も損をしない素晴らしい街だ -- 2010-10-15 00 07 02 きっと不作で群の皆を生かすための食料が欲しかったんじゃないか…? おちわろたけどwww -- 2010-10-10 21 35 48 落ちワロタwww -- 2010-08-02 18 26 18 最後のドス子供じゃなくて自分を売り込むんかwww -- 2010-07-13 23 03 20
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/632.html
れっつびぎん 3KB *またトライガンネタです。 *アルコール摂取後、自重しなかった結果がこれだよ! *元ネタレイプの駄文です。それでも構わない方はお暇なときにどうぞ *トライガン・マキシマム1巻後半 *声優ネタとか、ないわ・・・ *虐殺もの、かな? 『れっつびぎん』 ある森の中、ゆっくりの群れがありました。 ゆっくり達はれみりあやふらんといった捕食種、 自然災害といったゆっくりできないことから 目をそらしつつ、それなりにゆっくりとして生きていました。 ある日、そんな群れに一人の人間さんがやってきました。 その人間さんは一言で言えば「赤い」人間さんでした。 ゆっくり達は 「にんげんさん、ゆっくりしていってね!あとあまあまちょうだいね!」 と声をかけますが、人間さんはそれには反応せず、 ずんずんと群れの真ん中にある広場まで進んでいきました。 「ゆっくりしてないにんげんさんだね!」 「おわびとしてあまあまちょうだいね!」 いつのまにか周りにはたくさんのゆっくり達がいました。 それを確認した人間はこう叫んだのです。 「俺の名は!ぎゃ~くたい!鬼井散!!」 「突然だが今から勝手に俺的皆殺しタイムに入る!!」 「「ゆ゛っ!!?」」 「ジャパニーズジェントルマンスタンダッププリーーズ!!」 ガーーーーン!!! 鬼井散は懐からえらくゴツい銃(エアガン)を取り出し、空に向かって撃ちました。 どうやら改造してあるらしく、すごい音が響きました。 その大きさは何匹かのゆっくりがびっくりして中身を吐いてしまうほどでした。 鬼井散は目に付いたれいむに照準をあわせ、引き金を引きました。 パンッ!! 「どぼぢで?!」 れいむは弾けました。音に見合う威力のようです。 え?元ネタは殺さないって? 殺してないよ?ゆっくりは饅頭だもの。 「お楽しみはこれからっす!」 そして始まる鬼井散無双。 ゆっくり相手に無駄なほどアクロバティックに銃を撃っていきます。 銃声が響くたびに弾けるゆっくり。 パンッ! 「とかいはー!!」 パンッ! 「わがらないよーー!!!」 パンッ! 「む゛ぎゅん!!!?」 パンッ! 「びっぐまらぺにす!!」 ついには鬼井散、歌まで歌い出しました。 ラララルラ~ジェノサイド~♪ リリルリル~血のオ~シャ~ン♪ レッツビギンさ キリングタ~イ~ム~♪ 「やめでね゛!!?そんなおうたはゆっぐりでぎないよ゛!!?」 ババババババババババッ!! 「ゆげぇ!!」 「ぜっ!!!?」 ついにはマシンガン(エアガン)まで取り出しました。 「ヒァウィ~ゴー!!」 「レ~マン湖っ!」(情熱的に) 「ゆべぇっ!!?」はじけるまりさ 「レ~マ~ン湖っ!」(愛情をこめて) 「んほー!!!」発情してはじけるありす 「レマン湖・・・!」(悲しげに) 「わがらないよーーー!!!!」はじけるちぇん 「レーマーンー湖ー!!」(怒りを込めて) 「ゆびぃ!!!?」はじける赤れいむ 「レマン湖ぉ~!」(喜びながら) 「いんけい!!?」はじけるみょん (レマン湖・・・スイス及びフランスにまたがる、中央ヨーロッパのうち二つめに大きい三日月型の湖。面積の約2/5がフランス(オート=サヴォワ県)に属し、約3/5がスイス(ヴォー州、ジュネーヴ州、ヴァレー州)に属す。英語での名称はジュネーヴ湖(英 Lake Geneva)と言う。決して卑猥な言葉ではない。) 「そこまでだよ!!!」 おや、ついに群れの長ドスまりさの登場のようです。 「これでもくらってね!」 ドスまりさはすでにドススパークのチャージ中のようです。 どうやってチャージしながらしゃべっているのでしょう? 「ドススパークっ!!!」 どかーん!! あたりに砂煙がたちこめました。 鬼井散はどうなってしまったのでしょう? 「ゆっゆっゆ、どすのしょうりだよ!!」 しかし、ドスの背後には人影が! 「ゆ゛っ!!!?」 「ド○パ○チソード!!!!!」 さすが鬼井散、ドススパークを避け、砂煙に紛れて ドスに剣(ネギ)をくらわせました。 「ゆげぇ!!!!?なんなの!?ぞれ!?」 ドスは腹の皮を破られ、中身が出るのが止まりません。 もう長くはないでしょう。 気がつけば群れは全滅していました。 「死して屍、使用後の箸!」 そういうと鬼井散は持ってきた道具をしまい、家路につくのでした。 *ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい *次回こそはおねぇさんの続き書きます。 今まで書いた物 『ふたば系ゆっくりいじめ 272 おねぇさんのゆっくりプレイス』 『ふたば系ゆっくりいじめ 289 詰める』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お兄さんが楽しそうでなにより -- 2018-01-16 17 57 35 お兄さんってダ0テなのかな・・・ -- 2012-02-19 20 20 35 おにいさんが楽しそうでなにより -- 2010-09-11 20 44 35 ところで、近所の野良ネコが可愛いんだよ。触りたいなぁ。 -- 2010-07-04 01 49 06